理想のクルマ旅

クルマ旅には、大きく2つの楽しみ方があるようだ。

ひとつは明確なテーマを持って日本各地を訪ねる方法で、名湯、名酒、名城、あるいはネイチャー志向なら、名山、名瀑、さらには道の駅といったものまで含めて、どれもみな巷では「ナンチャラ巡り」と呼ばれている(笑)。

そもそも「車中泊」とは、スキーやサーフィン、あるいは写真、スケッチなどの「趣味」を、より長く楽しむための宿泊手段だ。ゆえに、そういった「旅」にマッチするのは当然ともいえる。

写真は琵琶湖の湖北町に毎年飛来するたった1羽のオオワシ。こんなシーンを求めて、筆者も5年間厳冬期の琵琶湖に通い続けた。今でも年に1度は足を運ぶお気に入りのフィールドだ。

琵琶湖はオオワシが飛来する日本の南限で、北海道に行くよりは近くて安全ということから、四国や九州からも多くのバーダーがマイカーを自走してやってくる。
だが、マニアというのは趣味のために現地に行くので、他にはその土地に用はない。 撮影場所と車中泊地以外には、せいぜい食事をする場所と日帰り温泉が分かればいいのだ。

高い高速代とガソリン代をかけているにもかかわらず、見方によっては、まるで多忙なビジネスマンの出張のようだ(笑)。

だが、歳を重ねるに連れ… 筆者の「クルマ旅」は明らかに変わってきた。
この話は、スーパーやコンビニで売っている弁当に例えたほうがよく分かる。

例えば唐揚げは、地域よって使う鶏や揚げ方に個性があり、マニアはその違いを確かめるために現地を訪ねる。だが、ご飯と味噌汁にはほとんど無頓着だ。

唐揚げを「オオワシ」、ご飯は湖北町周辺の食堂、そして味噌汁を日帰り温泉に置き換えれば、まさにさっきの話そのものである。

今の筆者が思う「理想のクルマ旅」とは、その土地の様々な食材と料理が少しづつ詰め込まれた「幕の内弁当」に近いイメージだ。

ただし、それは数多の旅行会社が企画する「団体ツアーのような総花的内容」ではない。 車中泊の特性が活かせる「ナンチャラ巡り」をしつつ、せっかく訪れた土地の魅力にも接すことができる旅… 

一見欲張りなようだが、実はツアー会社にもそれに近い内容を実施しているところがある。日本国内の行く先々で、筆者が出会う「クラブツーリズム」だ。

さて。「クルマ旅には、大きく2つの楽しみ方があるようだ。」 と冒頭に記したが、残るもう一つは、次の「クルマ旅で生涯学習」の中で詳しく語ろう。

スポンサードリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする