「三保松原」撮影パーフェクトガイド 2018年2月更新

三保松原(みほのまつばら)は、静岡市清水区の三保半島にある。

駿河湾と松原の向こうに雄大な富士山を望むその美しさは、古くは万葉集、また江戸時代には浮世絵などにも登場し、今はユネスコの世界文化遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産であることはもとより、日本新三景(三保の松原<静岡県>・耶馬渓<大分県>・大沼公園<北海道>)とも呼ばれている。

その「三保松原」まで、はるばる松原だけを撮りに来る人はいまい(笑)。

青い空と穏かな海、長く伸びる緑の松原、そして雪をたっぷりかぶった富士山を、まるで絵葉書のように美しくレイアウトして写真に撮りたい! 

この記事はそんな貴方のために書いている。

ちなみに、このビーチを「三保の松原」と表記しているサイトや書籍もあるが、世界文化遺産・構成資産一覧では「三保松原」と記されている。

まずアクセスについてだが、三保松原をカーナビで検索すれば、おそらく「神の道」の終点にある無料第一駐車場に案内してくれる。ただ現在は第一駐車場はバイクと観光バス用に使われており、マイカーはその手前の無料第二駐車場に誘導されるはずだ。

カーナビがなければ、御穂神社(054-334-0828)を目指し、前の道を右折して「神の道」の側道を直進すれば到着する。側道は一方通行なので、通れる方の道をよく確認しよう。

なお富士山が見える日は、国道150号から県道199号に入り、三保方面に進めば正面にその姿が拝める。つまり、ここで「貴方のその日の運」がはっきりわかるというわけだ(笑)。

さて、ここからが本番。
石段をのぼり、期待に胸を膨らませて三保松原の海岸線まで来てみると、なんとそこからは松原が邪魔で、富士山の姿はほとんど見えない(笑)。
何も調べずに来てしまうと、ポスターで見ているのは別の場所かと勘違いする人もあるだろう。

だが考えてみれば、入り江のように湾曲した場所からでなければ、冒頭の写真のような「海・松原・富士山」の構図は作れない。

その構図が撮れるのは、上の写真の矢印方向からなのだが、ほとんどの人は、富士山に近づこうと矢印と反対側に進んでいく。

どんどん進んで海岸が曲がるところまで行けば、確かにこういう写真は撮れる。だが、どうしてもテトラポットが写真に写りこみ、下のポスターと同じ画角にはならない。つまり、ここはベストポイントではないことになる。

このポスターの撮影ポイントは、先ほどの写真に加筆した羽車神社の角を矢印方向に進んだ先にあるのだ。

レンズが違うので、全く同じではないものの、さきほどのポスターはこのあたりで撮影している。

ただここで望遠レンズを使えば、でっかい富士山は誰にでも撮れる。

筆者がいかにも三保松原らしいと思うのは、波打ち際から富士山を抑えめに撮るこのアングルだ。広角レンズを使えば、伊豆半島まで行かなくても、波・松林・富士山が揃ったスケールの大きな写真が撮れる。

なお、太陽は伊豆半島から登るため、三保の松原から富士山絡みの朝日は撮れない。とはいえ、朝はいろいろな光景が見られる「一期一会」のひとときで、それを楽しむのは悪くない。

三保松原の撮影にお勧めの時期は、富士山がくっきり見えて凍結の可能性が下がる2月下旬。山中湖ではダイヤモンド富士ウィークスを迎え、伊豆半島の河津桜が満開を迎える頃だ。撮影時間は、朝夕よりも空に青みがかかる午前中がいい。

ちなみに静岡県では、三保松原を含む清水海岸において、海岸侵食から砂浜や松原、背後の人家等を守るための工事を平成元年から行っており、工事日程等は、こちらのサイトで確認できる。現在はクレーンなどが映り込むちょっと悲しい状況にある。※写真は2018年2月23日に撮影。

こちらが駐車場に展示されていた完成イメージ。出来てしまえば、三保松原の撮影スポットに少なからず影響を及ぼすことだろう。

最後に。三保の松原の車中泊事情(2018年2月最新版)は、こちらにまとめている。皮肉にもこのL字堤防に近いところに、24時間トイレが使える新しい駐車場ができていた。

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