御室桜と紅葉が国宝に映える世界遺産 仁和寺(にんなじ) 

888年に落成した仁和寺は、京都市右京区にある真言宗御室派の総本山で、光孝天皇の勅願により創建され、出家後の宇多法皇が住したことから、別名「御室御所」(おむろごしょ)とも称されている。

門跡寺院としての格式は高く、「徒然草」「方丈記」などの古典にも数多く登場するほか、世界文化遺産「古都京都の文化財」にもその名を連ねている。

道路に面した「二王門」は、京都3大門と呼ぶに相応しい風格を持ち、そこから一歩足を踏み入れると、まさに御所を思わす広大な境内が広がっている。

仁和寺は有名な桜と紅葉のフォトスポットだが、境内を周るだけなら拝観料はかからない。

堂塔伽藍は応仁の乱(1467~77年)で多くを焼失し、禅宗が勢いを増した室町時代には衰退して、現仁和寺の南にある双ヶ丘にて、僅かに堂舎を構えるのみとなっていた。

復興を果たしたのは、約1世紀半の歳月が流れた寛永年間(1624~1644年)、徳川家光の時代だ。皇居の建て替えに伴い、旧皇居の紫宸殿、清涼殿、常御殿などが仁和寺に下賜され、境内に移築された。

国宝の「金堂」をはじめ、重要文化財の「五重塔」「御影堂」「観音堂」、さらには御殿内の「遼廓亭」「飛濤亭」などは、その当時のものである。

仁和寺では、その歴史の重みを感じさせる建造物に絡む紅葉の写真が撮れる。紅葉樹そのものはけして多くないが、数多くのアングルが楽しめるという点では面白く、写真好きにはお勧めだろう。

もちろん拝観料を支払って、金堂に入ればまた異なる趣がある。国宝である堂内の撮影が許されているのも嬉しい。

金堂の庭園。あまり表に出ないが、ここにも十分見応えのある紅葉がある。

また仁和寺は遅咲きの「御室桜」が有名で、古都の桜の見納めともいわれている。樹高は2~3mと低く、ソメイヨシノに比べると、花弁は大ぶりで厚く色も濃い。

御室桜の開花時(4月)には「さくらまつり」が行われるが、その期間は境内への入場にも拝観料が必要となる。

仁和寺ホームページ
〒616-8092 京都市右京区御室大内33

☎075-461-1155
拝観時間:9:00~17:00
拝観料: 大人500円
駐車場:9:00~17:30 (12~2月は17:00閉場)・自家用車120台・500円

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