無料で楽しめる京都のお花見散歩コース 蹴上インクライン~平安神宮

インクラインというのは、水運で使われた舟を、斜面に軌道を作って昇降運搬する装置のことだが、京都に水運・給水・灌漑(かんがい)・発電などの目的で、琵琶湖の水を人工的に引き込んだ水路(琵琶湖疏水)があることをご存知だろうか。

幕末の攘夷派と佐幕派の争いで荒廃した京都は、明治30年代になってもまだ上水道や満足な下水道がなかったため、飲料水が汚染され、伝染病が流行するなど、まちづくりの課題が急務だった。そこで大規模な治水事業として、琵琶湖疏水が作られることになる。

その計画に携わったのは、西郷隆盛の長男で2代目京都市長を務めた西郷菊次郎。西郷どんが奄美大島に流された時に結ばれた、愛加那との間にできた息子だ。

琵琶湖疎水上を運行してきた舟は、落差の大きい蹴上に入ると、インクラインで水から引き上げられ、南禅寺舟場まで運搬されていた。

昭和23年に務めを終えた全長582メートルに及ぶ世界最長のインクラインは、現在線路のみが残され、両脇には90本のソメイヨシノが植えられている。

蹴上インクラインへのアクセスは、京都市営地下鉄東西線の「蹴上駅」から徒歩3分。筆者が京都市内観光のベスト車中泊スポットに挙げている、キョウテク京阪三条駅パーキングにクルマを置き、そこから地下鉄に乗れば2駅目だ。

さて、ここから先には2つのコースがある。

ひとつは南禅寺から哲学の道に入って、銀閣寺を目指す「北コース」だが、ゴールの銀閣寺周辺には地下鉄駅がなく、帰りはバスの利用になる。

哲学の道は桜と紅葉のどちらも美しいが、途中の永観堂は紅葉の名所だ。ゆえに「北コース」は秋に歩くほうがいい。

もうひとつは、岡崎公園から平安神宮を周って徒歩で京阪三条駅を目指す「西コース」。蹴上インクラインから平安神宮までは約700メートルで、真っ直ぐ歩けば10分ほどで到着する。

インクラインから疎水沿いに続く仁王門通りからは、京都市動物園の桜が見える。

平安京大内裏の正庁を模した応天門など、朱塗りの建築が映える平安神宮は、平安遷都1100年祭(1895年・明治28)時に建立され、桓武、孝明の両天皇を祀っている。毎年10月22日に催される華やかな時代祭は、この平安神宮の行事だ。

境内は桜の木が少ないが、東、中、西、南の4苑に別れた池泉回遊式庭園の神苑(有料)には、池に映り込む美しい枝垂れ桜があり、毎年ライトアップとともに「平安神宮紅しだれコンサート」が開催される。

平安神宮オフィシャルサイト

【京都】Contents

車中泊旅行者がいちばん知りたいのは、 京都市内をクルマを持て余さずに観光する方法

京都を愉快に旅する秘訣

世界文化遺産「古都京都の文化財」

車中泊で楽しめる「京都のお花見スポット」5 選まとめ

京都市内の見どころ一覧

京都の名店と名物グルメ 一覧

京都市内の観光事情とお勧めの車中泊スポット7選

スポンサードリンク