枯山水の石庭で有名な、世界遺産「竜安寺」

臨済宗の禅寺で、世界遺産に登録されている龍安寺は、室町幕府の管領で、応仁の乱の東軍総帥であった細川勝元が1450年(宝徳2年)に創建したと伝わる。

写真の有名な「枯山水の石庭」は、それから約半世紀後の1499年(明応8)に、方丈の建立とあわせて造られたらしい。

というのは、作者と作庭年代が今なお不明のままなのだ。

国の史跡・特別名勝に指定されているほか、1975年に日本を公式訪問したエリザベス女王が絶賛したというこの石庭は、「虎の子渡しの庭」あるいは「七五三の庭」と呼ばれ、白砂に配置された15の石は、縁側のどこから見ても1つ足りない絶妙の配置になっている。

本堂とも呼ばれる重要文化財の方丈は、最初の方丈が火災で失われた後、塔頭(たっちゅう)の西源院の方丈を移築したもので、1606年(慶長11年)の建築物とされる。

本来ここには狩野派による71枚もの襖絵があったが、明治期の廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)で困窮に陥り、売却され散逸したという。現在の絵は昭和に描かれたもので、画題も異なるらしい。世界遺産でもそういう過去があるとは驚きだ。

方丈からは、石庭の横庭に映える紅葉も見られる。

石庭の反対側の庭先にある「知足のつくばい」は水戸光圀の寄進と云われ、真ん中の四角の穴は漢字の「口」を意味している。その周りの文字に「口」を加えて時計回りに読むと、吾→唯→足→知=「吾唯知足」の4文字熟語が完成する

「われ ただ たるを しる」というのは、「足る事を知る人間は、不平不満が無く、心豊かな生活を過ごせる」という意味。いかにもご老公らしい悟りの境地だ。

さて。龍安寺は石庭と方丈だけでなく、この鏡容池(きょうようち)と呼ばれる広大な池に、大小三島を配し、衣笠山を借景とした池泉舟遊兼回遊式庭園も有名だ。

また「竜安寺垣」と呼ばれる竹編みの垣根が続く、山門までの参道も、紅葉が美しい撮影スポットで知られている。

拝観料の割に見どころ・撮りどころの多い竜安寺は、きぬかけの路ではイチオシの紅葉スポット。駐車場が1時間まで無料というのもありがたい。

龍安寺(りょうあんじ)
616-8001 京都市右京区龍安寺御陵下町
☎075-463-2216

拝観時間:8:00~17:00
拝観料: 大人500円 ※見学所要時間は約40分
駐車場:石庭拝観者に限り、1時間無料(自家用車80台)

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