春の京都伏見の風物詩 十石舟が行き交う桜の濠川

京都の中でも「伏見」という町は、日本人観光客にとってあまり馴染みのない場所かもしれない。外国人に大人気の「伏見稲荷神社」、坂本龍馬が襲撃された「寺田屋」、あるいは月桂冠や黄桜でお馴染みの日本酒酒蔵など、なるほど聞けば知ってはいるけれど、その前に行きたいところがたくさんあって、旅先の候補地にはなかなかあがらない… 

確かにここを訪れるのは、京都のリピーターや歴史ファンが多いようだ。

だが、桜の季節の「伏見」は、何も知らなくても楽しめる。というより、「知る人ぞ知る」京都一級のお花見スポットだ。

とりわけ美しいのは、十石舟、三十石舟(さんじっこくぶね)が行き来する宇治川派流の濠川(ごうかわ)沿い。運河脇に咲く桜を、観光船から眺める場所は日本各地にあるが、伏見はその光景もまた絵になる町で、河畔に遊歩道が整備され、行き来が見渡せる橋の数も多い。

さて、伏見は豊臣秀吉によって整備された水運の拠点。秀吉が聚楽亭や淀城、そして晩年を過ごした伏見城と大阪城を頻繁に行き来できたのは、このルートがあったおかげだが、太閤の足跡を幕末の志士たちもまた辿っていた。

薩摩や長州、あるいは土佐から海をわたり、大阪の天保山についた彼らは、三十石舟に乗って淀川を遡り、伏見港まで来ていたという。そのため伏見には尊王攘夷派の武士が多かったようだ。

坂本龍馬もそのひとり。「龍馬伝」を見ていた人は記憶にあると思うが、写真の左手にある木造の建物が、龍馬の定宿だった「寺田屋」だ。そのすぐ前には船着き場があり、当時もこれに近いロケーションの中に、龍馬やお登勢、そしてお龍の姿があったのだろう。

坂本龍馬や寺田屋の詳細は、別記事で詳しく触れているので、ここでは割愛するが、幕末の伏見を知れば、桜はその史跡巡りの「付録」になってしまうかもしれない(笑)。

なお濠川を往来する十石舟、三十石舟の撮影スポットは、ご覧の像が建つ「京橋」周辺。様々なアングルから桜絡みのシーンが狙えるので面白い。

問題は駐車場だ。京橋と月桂冠大蔵記念館の間には、このような「猫の額」ほどのコインパーキングしかないので、少し離れた場所にある駐車場を探すほうが確実だ。もちろん周辺に無料駐車場はない。

最後は観光船についてだが、十石舟の定員は20名。弁天橋を渡ると「十石舟のりば入口」の大きな看板があり、階段を降りると十石舟のチケット売り場になっている。ただし桜の時期は待ち時間が発生するので、先に乗船チケットを購入してしまおう。なお三十石舟(定員30名)は十石舟とは違う乗場から発着する。

詳細はこちらのサイトで確認を。

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