車中泊で行く、嵐山&嵯峨野。お勧めモデルコース【2018年春更新】

「そんなことできないでしょ。」という人は、京都を知らない。

検索エンジンの上位に表示される「京都の車中泊情報ページ」の中には、本気で「京都に行ってみたい!という旅人の想い」に応える気があるのか…と疑いたくなるサイトがある。

疑問のひとつは、「自ら紹介している車中泊スポットで、本当に車中泊をしたことがあるのか」、そしてもうひとつは「クルマ旅の経験値」だ。もし経験が豊かであるなら、京都で道の駅しか紹介できないということは「あり得ない」。

そもそも車中泊は「京都観光」のための宿泊手段である。ならば、どこを観光するなら、どこで車中泊をすると、どういいのか? が記されていて当然。

見た人がその通りに動くかどうかは、また別の話である。

確かに京都市内での車中泊は「一筋縄」ではいかない。だが、豊富な経験があれば、高台寺や清水寺がある東山を観光し、夜は先斗町や木屋町でうまいお酒を嗜むような「車中泊の旅」を「創造」できる。

それは嵐山・嵯峨野においても同じ。「できない」という否定、あるいは現在の環境を嘆いたところで何も生まれはしない。こういう時は「超ポジティブな思考」が道を切り開く武器になる。

【参考】

プロが選ぶ、京都市内観光に適した車中泊スポット7選まとめ 【2018.3更新】

嵐山・嵯峨野の魅力は「景色」にあり

散策のコースガイドに入る前に、嵐山と嵯峨野の本来の姿の話をしたい。

嵐山・嵯峨野は平安時代の貴族が別荘を構えた「隠れ里」だ。 ゆえに日本史に名を残す著名人ゆかりの古刹が今なお数多く残っている。

この地が紫式部の書いた源氏物語の舞台であることは有名な話だが、それ以外にも、西行や芭蕉などの文人が訪れては、その美しい風景を和歌や俳句にしたためてきた。

つまり、嵐山・嵯峨野の「王道」は景色が愛でられるところであって、古刹とは限らない。それはどの季節でも同じで、桜や紅葉に惑わされて本筋を見失わないことが大切だ。

だからといって、高名な寺社仏閣を訪ねることは否定はしない。

例えば、世界遺産の天龍寺は、室町幕府を興した足利尊氏が、南北朝時代を生きた後醍醐天皇の菩提を弔う為に、莫大な費用をかけて創建したお寺であり、二尊院の敷地には、藤原定家による小倉百人一首撰定の地とされる時雨亭跡がある。また祇王寺は、平清盛ゆかりの尼寺として平家物語にも登場している。

ただ、そういった歴史的背景を知って行くのと、知らずに行くのとでは、おそらく見どころは大きく変わる。

つまり、どうせ行くなら「予習をしてから」ということだ。

ぶらり嵯峨野… 聞こえはいいが、結果は拝観料を無駄遣いして、坊さんを喜ばせるだけ(笑)。綺麗な景色に癒やされたいのなら、無料のところで十分だ。

そもそも桜や紅葉の庭園は、よほどの知識を持って訪ねないかぎり、どこもそんなに大差があるようには見えない。まして嵯峨野のように入口から拝観料を求められるお寺で、いい大人が着物姿の娘たちみたいに、ありがたがって鑑賞するモノでもあるまい。

本来の嵯峨野は、観光地ではなく、京都が誇る「屋外古典ミュージアム」だ。
一時期増殖したタレントショップが消えていった理由は、この地に教養を求めたい人々との温度差も関係しているに違いない。

嵐山・嵯峨野へのマイカーアクセスについて

さて、嵐山・嵯峨野へのアクセスだが、車中泊で行くなら亀岡駅前のコインパーキングにクルマを置いて、JRでパーク&ライドするのが一番いい。

亀岡駅から嵯峨嵐山駅まではわずか3駅。しかも大半の旅行者とは逆向きのアクセスなので、電車は座れるほど空いている。詳細は以下のサイトに明記している。

「道の駅ガレリアかめおか」からアクセスする、嵐山・嵯峨野

それがスケジュール上難しいという場合は、1日1000円で停められる京都市営の嵐山観光駐車場があるにはある。

この駐車場は昔から休日は観光バス優先だったが、驚くほど外国人が増えた現在は、「毎日がそう」と思ったほうがいい。15年ほど前はここで車中泊もできたのだが、それは云ってみれば車中泊がメジャーになる前の「先駆者利益」(笑)。もはや遠い昔の話でしかないようだ。

奥には乗用車用のスペースがある。だが朝9時前には満車になると思うので、7時半頃から並ぶつもりで出かける覚悟が必要だ。また入庫できても、出る時には必ず渋滞に捕まる。

特に写真のような規制がかかれば、もはや「八方塞がり」。地方の人なら、二度とここへは来たくないと思うのは当然だろう(笑)。なので早起きが苦手な人は、最初から大覚寺あたりの少し離れた場所にあるコインパーキングを探すほうがいい。

モデルコースの発着点は、JR嵯峨嵐山駅(トロッコ嵯峨駅)

さて。嵐山&嵯峨野のお勧めモデルコースは、前述した通り、亀岡からのパーク&ライドを前提にしている。

ということで、発着点はJR嵯峨嵐山駅なのだが、この駅はトロッコ嵯峨駅と隣接しており、どちらの線を利用してもこのモデルコースは使える。なお、トロッコ列車のうまい利用法についても以下のページに記しておいた。

「道の駅ガレリアかめおか」からアクセスする、嵐山・嵯峨野

モデルコースの概要

JR嵯峨嵐山駅(またはトロッコ嵯峨駅)
↓ 移動時間:徒歩約15分
❶嵐山公園・臨川寺地区
↓ 移動時間:徒歩約10分
❷嵐山公園・中之島地区
↓ 移動時間:徒歩約30分
❸嵐山公園・亀山地区(春日山展望所)
↓ 移動時間:徒歩約20分
❹天龍寺
↓ 移動時間:徒歩約5分
❺竹林の道
↓ 移動時間:徒歩約15分
JR嵯峨嵐山駅(またはトロッコ嵯峨駅)

文字で見ると大変そうだが、若い人がスタスタ歩けばたぶん半日で終わるだろう。しかしアップダウンが多いので、中高年にはこの程度がちょうどいい(笑)。

コースのほとんどは無料で見学できるが、唯一の有料施設として世界遺産の天龍寺を組み入れている。予習していけば、桜と紅葉のいずれもシーズンでも、天龍寺は高い満足度が得られるはずだ。

なお、昼食には弁当かパンの持参を勧める。❶~❸の「嵐山地区」には、オープンエアで弁当が広げられる無料の場所が幾つかある。もちろん食事処も充実しているが、昼時はどこも満員でなかなか席にはつけないと思う。また行列のできる店を希望するなら、もっと行き先を絞ろう。

見どころガイド❶~❸ 嵐山公園

この景色が見られるのはマップ❶の「臨川寺地区」。嵐山については以下の記事に詳しく見どころを記載している。

京都・嵐山の「無料絶景スポット」をご紹介

見どころガイド❹ 天龍寺

このルートでは、天龍寺へは北門からの入場になる。なお、帰りは総門や南門から出てもかまわないが、その場合は次の竹林の道を通ることができなくなる。

秋だけでなく春も美しい、世界遺産・天龍寺

見どころガイド❺ 竹林の道

誰もがこういう景色を期待していると思うが、人が起きている時間帯には、まずもって撮ることは難しい。

こういう時でも、気長に待ってあげられる人にならなければ、今の京都は歩けない(笑)。

ところが2015年の秋、野宮神社の少し北に「竹林の散策路」という新たな観光スポットが誕生した。入場は無料で9時から17時まで解放されている。

この「竹林の散策路」を管理しているのは、なんと「人力車のえびす屋」らしい。なるほど、これはいいアイデアだと思った。

最後に。今回紹介したのは、初めて嵐山・嵯峨野をじっくり旅したい人に向けた「入門コース」だが、車中泊からの流れはリピート時にも使えるはずだ。

またこのコースをしっかり歩けば、リピートの際にどのくらいの観光スポットに足が運べるかの予想もつくだろう。本格的な嵯峨野めぐりは、それからの話。京都の「観光密度」は驚くほど高い。

【京都】Contents

車中泊旅行者がいちばん知りたいのは、 京都市内をクルマを持て余さずに観光する方法

京都を愉快に旅する秘訣

世界文化遺産「古都京都の文化財」

車中泊で楽しめる「京都のお花見スポット」5 選まとめ

車中泊で楽しめる「京都の紅葉狩りスポット」5 選まとめ

京都市内の見どころ一覧

京都の名店と名物グルメ 一覧

京都市内の観光事情とお勧めの車中泊スポット7選

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