関西から伊豆半島への近道は、県道223号「駿河湾フェリー」

「駿河湾フェリー」は、静岡市の清水港と伊豆市の土肥港を70分で結ぶカーフェリー(の運航会社)。下のマップを見れば、その「値打ち」は一目瞭然だ。

伊豆半島は道路整備が進んだとはいえ、西海岸を走る国道414号は相変わらず渋滞しがちだ。それに比べるとフェリーでのアクセスは快適で、天気がよければ駿河湾上から雄大な富士山を眺めることができる。それに何より楽チンで到着も早い。

2018年10月現在の料金は以下の通り。

旅客運賃
大人 2,260円
自動車航走運賃(運転者1名含む)
4m以上~5m未満 5,890円(期間B・土日)

駿河湾フェリー オフィシャルサイト

ちなみに陸路と比較すると、清水港から土肥港までは、高速道路を利用して約105キロ・所要時間は渋滞無しでおよそ100分だ。高速料金は1,740円、燃費をリッター8キロ・ガソリン1リットル150円で試算すると、かかる費用は約3,700円になる。

問題はこの差額を、自身の「運転労力」と比べてどう同判断するかだが、運転労力は年令とともに高価になる(笑)。

なお、フェリーの甲板に設置されている「県道223号(富士山(ふじさん)にちなんだ語呂合わせ)」は、観光促進を目的に、2013年(平成25年)4月に清水港土肥線として正式に認められている。ただし、道路交通法上の整備と供用開始手続きが取られていないため、扱いは「未供用県道」となっているらしい。

静岡県には、ちょっとお茶目なことができる役人さんがいるようだ(笑)。

だが、2018年5月25日(金)、衝撃的なニュースが報道された。

「駿河湾フェリー」を運行する、鈴与グループの「エスパルスドリームフェリー」が、清水港(静岡市)と土肥港(静岡県伊豆市)を結ぶ「駿河湾フェリー」の事業から、2019年3月末をもって撤退すると発表したのだ。

しかし、「エスパルスドリームフェリー」側から静岡県に対し、フェリー1隻と船舶発着所、桟橋などを無償で譲渡するとの申し出があり、事態は急転。県が主体となって市町や関係団体、運航のノウハウを持つ民間事業者らと協力しながら、航路を存続させることが確実になったという。

詳細はこちらで確認を。

かつて同じような事態が、三重県の鳥羽と愛知県の伊良湖を結ぶ伊勢湾フェリーでも生じたのだが、本来クルマ旅を効率よく楽しむには、こういった短航路のローカル・フェリーが有効だ。

だが、その良さを旅人に知ってもらおうという努力が、足りているとは思えない。

たとえば、日本各地のローカル・フェリーが割引クーポン券を合同で発行するなど、「ニッポン」というスケールでその良さを訴求していくことも必要だし、ますます増えるシニアの旅行者に、運転の負担が軽減されるフェリーの良さをPRすると同時に、魅力を感じるようなサービスを提供することも大事だろう。

また政府も表面ヅラのいい「インバウンド」にばかり、多額の予算を計上している場合ではあるまい。日本人が日本を安全・かつ快適に旅することができなくなってきているという事実を、もっと真摯に受け止めるべきだ。

駿河湾フェリーで行くと、駐車料金無料! とかだと嬉しいけどな(笑)。

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