日本人ノーベル賞晩餐会の御用達酒 「福寿(神戸酒心館)」

筆者が酒の味を知らない子供の頃から、「灘の生一本!」という言葉だけは知っていたくらい、「灘」は昔から酒造りの盛んなところで、「大関」「日本盛」「白鶴」「菊正宗」など、聞けば驚く「馴染みの銘柄」のふるさとだ。

その昔でいう「灘五郷(なだごごう)」のひとつ、「御影郷(みかげごう)」に位置する「神戸酒心館」は、江戸時代中期の1751年(宝暦元年)創業の蔵元で、生産量を追わず、できるだけ手造りで丁寧に日本酒を造ることを信条としてきた。

「神戸酒心館」の前身は、現在の人気銘柄を冠に掲げた「福壽酒造」だが、1995年1月の阪神・淡路大震災で木造蔵が全壊。2年後の12月に、豊澤酒造株式会社とともに、「株式会社神戸酒心館」を設立した異色の経緯を持つ。

昔の酒蔵をうまく使った「神戸酒心館」の敷地には、酒造りをする「福寿蔵」のほかに、「旬の酒と肴」をテーマにした蔵の料亭「さかばやし」、利き酒と昔ながらの量り売りを行う「東明蔵」、そして落語会やジャズ、クラシックコンサートなどが開かれる「酒心館ホール(豊明(ほうみょう)蔵)」がある。

ちなみに「福寿蔵」の見学はA~Cまでの3つのコースがあり、いずれも参加費は無料となっている。

こちらは「福寿」の試飲ができる「東明蔵」。様々な種類の福寿はもちろん、珍しい酒の肴や調味料、さらには「酒粕生キャラメル」や「酒粕アイス」といったスイーツ類まで販売している。

また「東明蔵」の喫茶カウンターでは、蔵直採りの生酒「純米生酒」(90ml・400円)などが飲める。もちろん提供しているのは「福寿」のみで、喫茶なのにお茶はおいてない(笑)。

最後は、純米吟醸酒「福寿」について。

ノーベル賞を日本人が受賞した時の晩餐会で振る舞われるのが、福寿の純米吟醸酒で、一般人向けにはこの「福寿 純米吟醸(青瓶モデル)」が販売されている。

今は百貨店系のスーパーや酒専門店で、720ミリリットル入りの瓶が、税込み1600円ほどで手に入るので、さほど珍しい酒というわけではなくなった。

クセがなく爽やかでフルーティーな喉越しから、女性のファンも多いと聞くが、後味にはキレがあり、ほのかに辛みが残る。こちらは精米歩合60%なので「大吟醸」にはならないが、獺祭の「純米大吟醸50」と味わい的にも価格的にも甲乙つけがたく、好みで選ぶなら筆者は福寿のほうがいい。

ちなみに「福寿」の名は「福禄寿」に由来し、呑んだ相手に財運がもたらされるよう願いを込めたブランドだという。わが家にはまだその「財運」が届いていないのだが、それは筆者に云わせれば「飲み足りていないせい」、家内にすれば「飲みすぎているせい」かもしれない(大笑)。

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