京都随一の呼び声高い「東福寺の紅葉」の、インスタ映えする撮影ポイントはココ!

毎年秋になれば、「紅葉の京都」を特集した新しいガイドブックが店頭に並ぶわけだが、中でも常にグラビアを飾り、「屈指」の呼び声が高いお寺が「東福寺」だ。

筆者の見解も同じ。京都でひとつだけ紅葉の寺院を見たいという人には、間違いなく東福寺を紹介する。ここではその理由とともに、見どころを紹介しよう。

東福寺は、こんなお寺

単刀直入に云うと、東福寺という名前は、奈良にある「東大寺」と「興福寺」から1文字ずつもらって名付けられたもの。

そんな「恐れ多いこと」ができたのは、鎌倉時代初期の1236年に東福寺を創建したのが、源頼朝の姪を母に持つ、時の摂政関白・九条道家だったからである。

鎌倉時代といえば「禅寺」。もちろん東福寺も臨済宗東福寺派の大本山で、京都五山の第四位に位置づけられている。明治の廃仏毀釈で規模が縮小されたとはいえ、今なお25か寺の塔頭(山内寺院)を有し、境内の建物の大半は、国宝か国の重要文化財だ。

ちなみに本堂の天井には、臨済宗寺院の象徴とも云える雲龍図が描かれている。

あと東福寺に残る建物で面白いのが、室町時代前期に建立された日本最古の“トイレ”とされる「東司」。どこの禅寺にもあったそうだが、東福寺の「東司」は日本に唯一残るその遺構らしい。

当時は禅堂の修行を「心の糧」にし、こちらの排出物を「大地の糧」にしていた。さらに、それで育った作物を売って「命の糧」にしていたというのだから、合理的と云うか、ちゃっかりしていると云うか、なんとも微笑ましいオチの話である。

加えて、拝観料が要らないところにあるのもいい(笑)。

さて。ちょっとは「東福寺」に好感を抱いてもらったところで、本題の紅葉に進もう。なお、もっと「東福寺の由緒」が知りたい人は、東福寺のオフィシャルサイトへどうぞ。

当方に来てくれた人の大半は、「京都随一の紅葉」がお目当てだと思うので、由緒の話はこのくらい知っていれば、奥さんや子供には十分威張れると思う(笑)。

豊かな撮影スポットに恵まれた広い境内

ガイドブックを開けば、東福寺いちばんの紅葉の見どころが、この「通天橋」であることはすぐにわかる。

だが、下から見上げるとご覧の通り、「通天橋」は見学客で溢れかえり、週末は欄干には近づくことさえ難しいだろう。

現場には撮影禁止のサインと、誘導係のおじさんの注意が響き渡るが、「ワタシ、日本語わかりませ~ん」の人たちが、見事にそれを無視するものだから、渋滞解消の役に立っているとは思えない(笑)

ゆえに空いている平日は、あえて「おめこぼし」をしてくれるようだ。

だが冷静に考えてみると、「通天橋から見える紅葉」は、どこの公園にでもありそうだとは思わないか?

少なくとも筆者が見たいのは、京都らしい古刹に絡む紅葉の風景、つまり「下から見上げる通天橋」だ。

境内には、落ち葉だけでなく様々な秋の景色が落ちている。

こういう季節感を求めて歩けるのは、京都の大きなお寺ならではの魅力で、嬉しいことに東福寺の場合、境内の散策にはお金がかからない。

ご承知の通り、「通天橋」を渡るには400円の拝観料が必要だ。京都で400円というのは良心的だと思うが、それにはウラがある(笑)。その話はこの後にしよう。

有料ゾーンに入ると道は二手に分かれ、直進すると写真の開山堂に行けるが、「通天橋」を訪れる人の半数近くは、その存在に気づかずスルーしている。ここには、みごとな市松模様の石庭と苔庭があるので、時間があるなら立ち寄るほうがいい。

さて、東福寺と云うか、京都のお寺はちょっとセコイ(笑)。

彼らは広いお寺の見どころを、「切り売り」しながら拝観料を取っている。

他の地方の古刹でも「宝物殿」は別料金にしているが、京都は建物までそうするからタチが悪い。東福寺では、この「方丈」(東福寺本坊庭園)の見学が別料金になっている。

「方丈」とは、元々は禅宗寺院における僧侶の住居のこと。後には相見(応接)の間の役割が強くなったというが、東福寺の「方丈」で有名なのは、近代の作庭家・重森三玲が手がけた「八相の庭」で、1938年(昭和13年)に追加造営され、従来までの日本庭園にはなかった、モダンで斬新な意匠を用いている。

確かに秋はいいんだけどね(笑)。

東福寺の拝観
11月~12月初旬まで拝観時間  8:30~16:00
「通天橋」拝観料 400円・「方丈(東福寺本坊庭園)」 400円

東福寺へのアクセス方法と車中泊

東福寺には無料駐車場がある。だが残念なことに、紅葉シーズンの10月25日~12月9日までは閉鎖される。加えて東福寺周辺の道は狭く、歩行者で溢れかえっているため、クルマでは近づかないほうが賢明だ。

逆に10分ほど離れた「東福寺駅」には、JR奈良線と京阪電車が乗り入れており、アクセスには電車がもっとも便利で、時間も読める。

その優位性をフルに発揮できる車中泊スポットが、キョウテク京阪三条駅パーキングだ。京阪電車の三条駅に隣接しており、東福寺までは電車一本で行ける。

しかも、京都最大の繁華街である河原町通りや、幕末の遺構が数多く残る木屋町通り、さらには、京の町家を改築した割烹や居酒屋が並ぶ先斗町にも近い。

なお東福寺の紅葉を見たら、その日は他のどこの紅葉を見ても、もう感動はしない(笑)。組みあわせるなら、徒歩でも行けて別の価値観を持つ「伏見稲荷」か「三十三間堂」あたりがお勧めだ。

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