出雲大社の「大遷宮」と、伊勢神宮の「式年遷宮」

「式年遷宮」とは、神社等が周期を定めて社殿を更新し、新たな社殿にご神体を移すことを云う。

とりわけ有名なのは三重県の伊勢神宮で、アマテラスを祭神とする内宮、トヨウケノオオカミ(豊受大神)を祭る外宮ともに、20年ごとに社殿を新しく造営し、祭神を遷座してきた。

いっぽう出雲大社では、「大遷宮」と呼ばれる60~70年に一度の儀式が「式年遷宮」に相当するが、2013年は伊勢神宮と出雲大社の「遷宮」が、偶然重なることで話題を呼んだ。

と同時に、両者の関係性が蒸し返されることになった。

いずれも新しい社殿にご神体や御神座を移すことで、神威が甦ると言い伝えられており、伊勢ではそれを「常若(とこわか)」とも呼ぶ。また祭事における意味とは別に、遷宮を行うことで宮大工の技術を伝承するという、現実的な目的があるのも事実だろう。

特に伊勢神宮では、社殿だけでなく、祭祀に関わる衣装から器に至るすべての物を新調するから徹底している。

さらに、20年ごとの比較的短い周期で遷宮を行うため、実は東西に2つ分の敷地を用意してあり、20年ごとに東・西を遷し替える形で、全く新たな社殿を建立している。上の写真は、下宮で「次回の式年遷宮」用に整地された「前回までの社殿があった場所」だ。

いっぽう、「大遷宮」の呼び名で親しまれてきた出雲大社の遷宮は、正確には「随破遷宮」と呼ばれるもので、社殿の損傷具合に応じて60~70年に一度行われてきた。ゆえにまずはご神体を御仮殿に遷して、社殿を修造し、再び元の社殿にご鎮座いただく形になる。

とまあ、ここまでが一般的な、出雲大社の「大遷宮」と伊勢神宮の「式年遷宮」についての説明なのだが、冒頭で少し触れたように、1300年ほど日本史を遡り、両者の関係性を調べてみると、実に興味深い「事実」が見えてくる。

端的にいうと、伊勢神宮の「式年遷宮」は「儀式」で、出雲大社の「大遷宮」は「修繕」でしかない。

つまり「伊勢神宮」には、現在の貨幣価値にすると550億円にも及ぶ大金をかけてでも、「式年遷宮」をしなければならない別の理由があり、「出雲大社」はそれに関連するため、朽ち果ててしまっては困る… それが「遷宮」の真相だ。

もし日本建国の謎に興味があれば、以下のページもご覧あれ(笑)。

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