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2008年北海道/カーネル取材ツアー③ オロロン街道まっしぐら

6月29日(日)

早朝の小樽港には数台の車中泊者が泊っていた。

 

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年々その数が増え続ける車中泊だが、こういうスタイルはいただけない...
どんなクルマで、どんな風に寝ようが確かに自由といえばそうかも知れない。このまま何も起こらなければ人にも迷惑はかからない...とも云うだろう。

しかし、タダで持っていってくれといわんばかりの状況を自ら演出し、万一盗難や窃盗が起きて、小樽港が車中泊禁止になってしまった場合、彼は他の車中泊者に対して、どう弁解し、どう責任を取るつもりなのか? 
自由には必ず責任がついてまわる。大人はその責任と自分の力量を考え、行動の範疇を決めている。だからこういう車がほとんど日本にはいないのだ。これでは、若い女がランジェリー姿で町をうろつくのと何ら変わらない。犯罪誘発の罪を既に犯しているといわれても仕方がないだろう。

同時に、
貴方はこの車を見ていて、どこか不審だとは感じないか? 
貴方の町にこういう人間がきたら気味が悪いとは思わないか?
子供達に、あの車には近づくなとは注意をしないか?

小樽にだって僕らと同じ一般市民がたくさん住んでいる。まして車中泊の旅人などは見慣れているはずもない。僕が警官なら、この車には間違いなく職務質問をすると思う。

 

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さて... 
この日の予定は、日本海側を留萌から国道232号・通称オロロン街道に乗ってひたすら北上し、礼文島行きのフェリー港がある稚内まで行くこと。つまり移動日である。
26日に家を出て、はや30日になったにも関わらず、未だ何も観光らしきことが始まらない... 
これが北海道を旅するという現実である。しかもこれから約400キロの道のりは、睡魔と強風との戦いだ。

 

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留萌から稚内の間には、2008年現在、6つの道の駅がほぼ等間隔で連なっている。

ゆえにここでは、まさに「道の駅」という表現がしっくりとあてはまる。個々の道の駅については車中泊スポット・ポイントガイドにコメントを収録してあるが、注目すべきはうち3つの道の駅に、1泊1000円以下で利用できるオートキャンプ場が隣接しているという点だろう。

観光では道東に及ばないかもしれないが、車中泊環境の視点に立てば、道北は北海道の中でも一番クルマ旅がしやすいエリアかも知れない。リピートするほど、僕は北が好きになる。

<オロロン街道沿いの主な道の駅>

■ロマン街道しょさんべつ

■ほっと・はぼろ

■風Wとままえ

■おびら鰊番屋

※てしおは隣接する鏡沼海浜公園

 

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ロマン街道しょさんべつに隣接するキャンプ場

 

この道北「道の駅巡り」では、1つの出逢いがあった。
風Wとままえのパーキングで、偶然同時に停まったキャンピングカーのご夫婦と言葉を交わしたのだが、このF夫妻はここ数年続けて北海道に来られているということで、貴重な最新の北海道情報をたくさん伺うことができた。
僕が北海道から離れていた6年間のブランクは、目に映る自然の風景には大きな変化を及ぼさなかったようが、その間に団塊の世代が還暦を迎える時期を挟んだことにより、車中泊の環境には大きな変化を生んでいた。それはこれから行く先々で出逢うシルバー世代の数からも明らかであった。

 

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ところで... 僕はカーネルには「ドライビングシーン」が欠かせないと思っている。

車中泊というとクルマの室内の様子や改造を思い浮かべる人が多いようだが、それだけでは片手落ちだ。なぜなら、そのように手を入れて寝られるようになったマイカーで、「いったい貴方は、どこへ行きたいのか」という夢の部分、すなわちクルマ旅を連想する絵がなければ、誰も肝心の「行動」に思いを馳せない.. 
車中泊は改造した車が本当に快適に寝られるかどうかを試すことではなく、クルマ旅の手段である。もしカーネルが、モノがコトより重要な位置づけに見えてしまう雑誌になれば、読者を目測の誤った方向に導いてしまうことになる... またそれが編集方針になれば、僕はカーネルのライターを降板するだろう。

 

だが... その「思いを馳せるワンシーン」を撮るのは、なかなか大変(笑)。
北海道では、遠くに1台クルマが見えれば、十分タバコを一服できる間ができる...

 

そして、こういうことを重ねていれば、あっという間に日は暮れる。

 

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利尻富士と並ぶように沈む太陽。サロベツ原野から撮影(7時25分)

 

思えば、起きたのは朝の4時前。フェリーの船内放送で起こされ、それから下船し、日本海沿いを走って19時30分... 既に15時間を経過している。

ただ驚くことはない。僕の取材はどこでもだいたいこのくらいのスケジュールで動くのが普通である。日の出から日没まではしっかりと写真を撮って取材ポイントを回る。それだけならまだ良いのだが、北海道では加えて、夜間の車中泊シーンを撮る為にサイトを設営し、きちんと食事まで作らなければならない。日没後も9時近くまで撮影は続くのである。つまり、この日のスケジュールは「軽めの準備体操」程度にすぎない(笑)。

翌日からのハードワークに備え、この後は稚内市内で外食し、フェリーターミナルの有料駐車場に車を停めて寝た。事前に仕入れた情報によれば、港の無料駐車場に車を置いて出かけるのは防犯上あまり良くはないようだ。特に県外ナンバーは狙われやすいという。

そうそう、その前に稚内市内を回ってカーネル創刊号をようやく手に入れた。刷り上がりが届くより前に家を出たため、稚内のTUTAYAで入手したカーネルは思い出に残る一冊となった。

見本誌が手元にあると、取材はうんと楽になる。何も怪しいものではありませんってね(笑)。

 

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④に続く...

 

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