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2010年7月26日アーカイブ

渋温泉/長野県

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この写真を見て、もしやこれは...?
と感じた方は、ジブリのアニメをよくご覧の方だろう。確かにこの金具屋の建物には、映画「千と千尋の神隠し」の舞台、油屋を彷彿させる雰囲気がある。

事実、油屋のデザインには「色々な温泉が入っていて特定のモデルはない」とされているが、道後温泉本館やこの渋温泉金具屋、さらには湯原温泉油屋、江戸東京たてもの園の子宝湯、軽井沢の追分油屋旅館など、さまざまな建築物がその素材になっているようだ。

一見の価値はもちろんだが、ぜひ一度は泊まってみたいと思わせてくれる旅館の1つだった。

 

金具屋のホームページ

 

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さて、ここからは本題の渋温泉の紹介に入ろう。

1300年前に行基が発見したとされる渋温泉は、戦国時代には武田信玄の隠し湯のひとつとして、川中島の合戦では傷ついた兵士を療養させた場所といわれている。また江戸時代には、佐久間象山、小林一茶、葛飾北斎などの文人がこの地を訪れた。


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渋温泉も、湯田中温泉と同じく外湯巡りが有名で、一番湯・初湯、二番湯・笹の湯、三番湯・綿の湯、四番湯・竹の湯、五番湯・松の湯、六番湯・目洗い湯、七番湯・七操の湯、八番湯・神明滝の湯、九番湯・大湯と9軒の共同浴場が存在する。ただし、いずれも宿泊客および地元の方専用であり、どの浴場にも共通鍵がかけられている。渋温泉の宿泊者には無料で外湯の鍵が貸し出され、苦(九)労を流すと謂われる「九つの外湯めぐり」を楽しむことができるのだ。

現在は、日帰り客用に「九番湯・大湯」が有料開放されており、渋温泉旅館組合事務所または渋温泉有料駐車場管理事務所にて入浴券を販売している。 入浴券を裏面に記載してある大湯周辺の旅館・商店に提示すると、大湯の鍵を開けてもらえる。日帰りの入浴時間は10時~16時。他の外湯については引き続き日帰り入浴客の入浴は許されていない。


 

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ノスタルジックな石畳がなんともいえない渋温泉街を歩くには、川向の有料駐車場を利用すると良い。橋を渡って温泉街に入ってしまうと道が細く往生するのでご注意を。

渋温泉

 


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湯田中温泉郷/長野県

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北信州山之内にある俳人「小林一茶」ゆかりの温泉郷が、これからご紹介する湯田中温泉だ。
ここには14軒のホテルや老舗旅館などが存在し、駅から夜間瀬川沿いの高台に向かって、みやげ物屋や飲食店などが点在する温泉街が形成されている。

写真の大湯は湯田中温泉きって名所。
日本温泉協会発行の雑誌「温泉」の第47巻「共同浴場番付」において、西の横綱の道後温泉と並び、東の横綱に番付けられたことで、一躍全国の温泉ファンに知られるところとなった。

文献に残る開湯は約1300年前の天智天皇の時代。僧「智由」により発見され、「養遐齢(ようかれい)」と名づけられた。これが現在も同位置にある上の写真の大湯である。
「養遐齢(ようかれい)」の遐齢は長命長寿のことを意味するとされ、この温泉は病を癒し、心を爽やかにして、健康で長生きできる霊験あらたかな温泉であると伝えられてきた。江戸時代には草津街道の宿場として栄え、また湯治場としても利用されるようになったという。松代藩の真田氏は湯田中の湯を愛し、お城にも温泉を届けさせたという記録も残されている。


ちなみに西の道後温泉本館のレポートはこちら...

 

 

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湯田中温泉郷には大湯の他に、綿の湯・わしの湯・千代の湯・滝の湯・白樺の湯・弥勒の湯・平和の湯・脚気の湯と9軒の共同浴場が存在している。かつてはいつでも一般開放されていたが、マナーの悪さにより、現在は大湯以外の8軒が地元民および宿泊客専用となっている。ただし、一部の共同浴場は、毎月26日に一般客の入浴が可能とのこと。

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なお現在は、長野電鉄の湯田中駅前に今風の日帰り温泉施設「楓の湯」ができており、300円で手軽に名湯が楽しめる。楓の湯については、下記に詳しくレポートしてあるので興味があれば、ご参考にどうぞ。

楓の湯レポート

 

 

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さて、今度は小林一茶のお話を。
信州・柏原に生まれた俳人小林一茶は、晩年に湯田中温泉を足しげく訪れ、湯田中の湯本家離れの「湯薫亭」に長い間滞在していた。その一茶が書いた「田中河原の記」の一説にある「田のくろ、ある(い)は石の蔭より、、めでたき湯のふくふくと出て、ただいたずらに流れちりぬ。」が、湯田中温泉の名前の由来になったのではないかとも言われている。

 

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温泉街を歩くと、何箇所かで一茶の句碑を見ることができる。


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また温泉街の綿の湯から山手に進んだ雨含の松がある座生神社の裏からは、「一茶の散歩道」と名づけられた木立の中の遊歩道が作られており、途中には昭和31年(一茶没後130年)に小林一茶顕彰のため建立された一茶堂がひっそりと建っている。

 

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松尾芭蕉・与謝蕪村と並んで江戸の三大俳人と言われる小林一茶は、15才で江戸にたち、関西・四国・九州をはじめの各地を行脚し、文化9年(1812年)に50才で信濃町に帰郷した。
その翌年から、湯田中温泉の旅館主人湯本希杖その子其秋との俳諧を通じた交際が始まり、65才で亡くなるまで、この地に足しげく訪れ、希杖親子は温かく迎えていたという。その関係で湯田中には一茶晩年の日記類をはじめ一茶研究に欠くことのできない数多くの貴重な遺墨が保存され、その一部が一茶・荻原井泉水記念俳句資料館「湯薫亭」に展示されている。

信州 湯田中温泉公式サイト
http://yudanaka-onsen.info/

 

この湯田中温泉からは、アニメ「千と千尋の神隠し」に登場する油屋のモデルになったといわれる金具屋がある渋温泉、また海外からも多くの観光客がやってくる地獄谷公苑など、お勧めしたい旅の見どころが連続している。それらについても、同様に詳細レポートを記載しているので、行かれる際はぜひ参考にしていただきたい。

ここから白根山を超えて草津温泉に至るエリアは、まさにクルマ旅の「いぶし銀コース」。歳を重ねるほどにその良さが見えてくるのかも知れない。車中泊で行かれる方には、最寄の道の駅・北信州やまのうちの情報も詳しく記しているので、あわせてご覧いただければ幸いだ。

 

地獄谷公苑レポート(冬)

渋温泉

道の駅・北信州やまのうち

 

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地獄谷野猿公苑/長野県

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人間の若いモデルさんだって、こう色っぽい入浴シーンはなかなか撮らせてくれないのでは...(笑)

今日ご案内するのは、長野県下高井郡山ノ内町にある地獄谷野猿公苑(じごくだにやえんこうえん)。ニホンザルの保護および観察を行っているこの施設では、夏冬の区別なく野生のニホンザルが温泉に入る様子が観察できることで有名だ。特に冬場に温泉に浸るニホンザルの姿は snow monkey と呼ばれ、タイム誌などに掲載されたこともあって、海外からの観光客が数多く訪れる。
アクセスは長野電鉄長野線湯田中駅からは車で約10分。ただし冬期は道路が閉鎖されるため、上林温泉から山道を30分程度歩く必要がある。

それでは、いつものように道中から詳しく写真付きでガイドしていくことにしよう。

 

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僕が訪ねたのは厳冬の2月。従って上林温泉からのルートでのご案内になる。冒頭にもあったようにどうせ見るなら、やはりスノーモンキーのほうが面白そうだ...

 

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もう少し詳しくアクセスについて話をすると、地獄谷へは2つのルートが用意されている。


①渋温泉・信玄釜風呂前ルート(冬期通行止め)
渋温泉の信玄釜風呂前の急な坂道をクルマ2kmほど走ると専用駐車場(有料)に到着する。そこからは歩きで地獄谷温泉の一軒宿である後楽館の前を通って、地獄谷野猿公苑へ。駐車場からは約15分で到着。

②上林温泉上ルート
バスの終点、上林温泉の奥に地獄谷へ通じる遊歩道の入り口がある。最初は少し登り道だが、後は平坦な林道が続く。こちらもやがて後楽館の前を通過し地獄谷野猿公苑へ。徒歩約30分、距離にして1.8Kmなのだが... 冬は滑り止めがないと危険だ。

 

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ウインターブーツでも、石の階段や木道はツルツル滑る。宿に泊まるなら上の写真のような縄をもらって靴に巻くといい。また車中泊なら下の写真のような雪道用の簡易滑り止めを持参することを強くお勧めしたい。インターネットで探せば似たようなアイテムがいくつか見つかる。

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こちらが地獄谷温泉の一軒宿の後楽館。

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橋の右手に白い蒸気があがっているのが下の噴泉。

 

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この氷柱を見れば、地獄谷がいかに寒さの厳しいところであるかが分かる... 今でも後楽館の熱い露天風呂にやってくるお猿もいるという。

 

そして待望のお猿の温泉に到着。

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これらの写真を見て... さぞや凄い望遠レンズを使用したに違いない!
と思った人もいると思うが、実態はこうだ(爆)

 

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ドラマと同じで舞台裏を見てしまうと興ざめしてしまうかもしれないが、ここにはライブカメラがあるので、実はその様子が茶の間でも丸見えなんだな(笑)。

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僕が訪ねた2009年は、白馬の雪質に外人が惚れ込み、北海道のニセコからこちらにどんどんやってくるようになった時期。そのせいもあって、この日の現場にいた日本人はたったの二名。そう、僕と家内だけだった... 

 

より詳しい内容については以下のサイトをご参考に。

地獄谷野猿公苑の公式サイト

地獄谷野猿公苑 ふぃーるどのーと

特にふぃーるどのーとは、地獄谷野猿公苑のスタッフが書いており、現地での様々な出来事がつぶさに綴られてるのでお勧めだ。動物と生きることの楽しさや辛さがよく伝わってくる。

なお車中泊で行かれる方には、下の道の駅が最寄りのスポット。詳しいガイドを記載しているので、こちらもあわせてご参考に。

道の駅 北信州やまのうち

   

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