 |
| これから車中泊でクルマ旅を始めよう… という人には甚だ迷惑な話ですが、一部の心ない先人のおかげで、既に車中泊が禁止になってしまったパーキングがたくさんあります。もちろん現在は、数多くのウェブサイトや書籍で、車中泊のマナーに関する啓蒙情報が発信され、悪質なユーザーは減りつつあるようですが、一度禁止になってしまった場所の門戸が再び開かれるまでには、まだまだ時間が必要でしょう。 |
|
| しかし、各パーキングにある「車中泊禁止」の看板をよく見ると、どうも「車中泊」の解釈が不統一であるように思えます。果たして、このままどんどん規制が進んでしまって良いのだろうか… おそらくそう感じているベテランユーザーも多いことでしょう。 |
| わたしは業界とユーザーが、まずは同じ基準で「車中泊」という行為を認識し、それに付随するキャンプスタイルを理解することから、このマーケットの健全な発展が得られると考えています。まさに今、日本では「車中泊」、そして「オートキャンプ」という言葉のスタンダードな定義が問われています。 |
|
 |
|
| |
 |
| <その理由> |
車の中で寝るだけの行為は、キャンピングカーに限らず、ミニバンでも軽自動車でも、トラックでも観光バスでもできることです。道の駅やサービスエリアには、遥か以前からその為のスペースが用意されており、アイドリングさえしなければ、特に人に迷惑をかけることはありません。人によっては、道の駅では「仮眠程度が許される」という表現を使われているようですが、「本眠」と「仮眠」の区別があまりにも不透明であるため、それでは意味をなしていないと思います。要するに寝るだけならOKということなのです。
|
| |
 |
つまり上記の写真のように迷惑行為を規制したい場合は、短絡的に「車中泊禁止」にしてしまうのではなく
駐車場内において、車外でのオートキャンプ行為を禁止する という表現を使う方が適正です。 |
ここで重要なのは、キャンピングカーのようにそれを100%車内で行える場合はどうなのか?ということ。
わたしの見解は、車中泊と同じで全く問題がないと思います。そもそもキャンピングカーは、それができるだけの設備を先行投資して、持参してきているのですから当然です。一部のキャンピングカーが起こしている問題は、その為に必要な水や電気を無断で大量に使用したり、汚水やゴミを廃棄するなどの行為ですから、車中泊ともオートキャンプとも話の筋が少し違います。 |
ただし… もし道の駅の全てがこのようになれば、リアゲート下といえども、お湯を沸かしてカップ麺を食べることすら違反となり、まずミニバン以下の車は、室内にこもって調理済みのお弁当を食べる程度のことしかできなくなるでしょう。
|
それでは困る… という意見にはわたしも賛成です。しかし、今抱える本質的な問題解決のためには、むしろ、それなら別の場所でオートキャンプをすればよいという方向に議論は進むべきです。客観的見地に立つなら、なぜオートキャンプの専用施設が全国各地にあるにもかかわらず、ユーザーは積極的にそこを利用しないのか… それをしっかりと検証するのが自然な発想。少し角度を変えて考えれば、誰にでも答えはわかるのです。
|
ちなみにインターネットで調べられる辞書によれば、オートキャンプは概ね「自動車で移動しながら、宿泊もその車を利用する旅の仕方」といった解説が書かれています。少なくとも、クルマをキャンプサイトに横付けしてテントで寝るスタイルという解釈ではないようです。
|
| <参考> 車中泊ユーザーに人気のあるキャンプ場/滋賀県高島市 桑ノ橋河川公園 |