琵琶湖(湖北町・山本山)のオオワシ 観察ポイント情報


オオワシは日本最大の猛禽で、絶滅のおそれがある野生生物 に関する保全状況や分布、生態等を記したレッドデータブックにその名を刻んでいる。

冬になると、流氷に乗ってオホーツク湾岸にやってくる姿を、しばしばテレビでも見かけるが、関西のバーダーには、琵琶湖の湖北にある山本山に飛来する1羽のオオワシのほうが馴染みがある。2001年から足掛け16年にわたり、山本山のオオワシを見続けてきた筆者が知る限り、現在のオオワシは3代目の個体になる。

PS:2016.1月追記

野鳥センターの係員に確認したところ、センターでは2代目と捉えているようだ。初代が来なくなってから、しばらくは奥琵琶湖の葛籠尾崎のオオワシが山本山にも姿を見せていたらしいが、それを「山本山のオオワシ」としてはカウントをしていないとのこと。現在観察できるのは、その後にやってきたメスのオオワシである。

湖北野鳥センター

山本山は写真の湖北町野鳥センターの真裏にある小さな山で、普段オオワシが留まる斜面は、クルマなら2.3分のところにある。野鳥センターでは随時、館内のフィールドスコープでその様子を観察している。
ゆえに初めて行くなら、最初に野鳥センターでその姿を確認してからの方が確実だろう。

湖北野鳥センタービデオルーム

またビデオルームでは、オオワシの食事シーンなどの貴重な記録映像を見ることができる。生で見ることは難しいし、写真を撮らないのであれば、寒い路上で遠くの様子を立ったまま見るよりは、暖房が効いたビデオルームで座ってみるほうがきっといい(笑)。

捕食シーン

 湖北町野鳥センター
長浜市湖北町尾上 ☎0749-79-1289
営業時間:9:00~16:30・火曜定休
料金:高校生以上200円

山本山

次に山本山の観察ポイントについてだが、数年前のブーム以降、路上駐車が問題になり、一時期はオオワシ観察用の無料臨時駐車場が用意されたこともあった。
だが2015年1月に現地を訪ねた時は既にそこは使えず、現在は野鳥観察センターの無料駐車場に停めて、そこから歩くようになっている。

かろうじてクルマが置ける場所はここ。ただし先着3名様までで、ハイエースの場合は、横に大きなクルマが入ると出られなくなる場合もありうるだろう。

駐車スペース

なお観察地の周辺にはまったく店がない。行くならパンやおにぎりと飲み物くらいは用意しよう。

防寒ブーツ

もちろんキャップや手袋、ネックウォーマーにカイロなどの防寒装備は周到に。ここは本当によく冷える。

双眼鏡

オオワシ探しに双眼鏡は不可欠だ。双眼鏡選びは倍率よりも見やすさが大事で、ニコンの製品は多少大きいが眼鏡をかけても覗きやすく、バーダーには人気がある。

0050

この写真はデジスコで撮ったものだが、オオワシは一度しっかり獲物を食べると2時間はまず飛ばない。そのため早いピント合わせに難のあるデジスコでも慌てる必要がなく、むしろ有効だ。

デジスコ

このように枝に留っている写真は、1月であればかなり高い確率で撮れる。ただし雪が舞い、気温が急激に下がることも多いので、カメラにはフリースなどの布を被せ、冷気によるバッテリー切れを少しでも予防することが大事になる。もちろん、予備バッテリーがあるに越したことはない。

筆者のデジスコは、コーワのフィールドスコープ・プロミナーとカシオのコンデジ・EXILIMのセッティング。かつてはニコンのクールピクス4300を使っていたが、画素数が少ないため2010年に買い換えた。デジスコセットには、カメラに応じた接続パーツが必要なので、購入するなら通販ではなく、ヨドバシカメラや天体望遠鏡を扱う専門店に行くほうがいい。

PS 2016年1月追記

クールピックスP900 バリアングルモニター

2015年3月にニコンから35ミリ換算で2000ミリの光学ズームを可能にしたクールピクスP900が発売され、現在はそちらを使用している。軽くて使いやすく、価格もデジスコセットをフルで揃える半分ほどで収まるスグレモノだ。

COOLPIX-P900でのオオワシ撮影インプレッション

 オオワシ 飛行写真

いっぽうデジタル一眼レフで狙うなら、山麓道路よりも1本野鳥センターよりの交差点があるあたりまで離れる方が、オオワシのフライトシーンを捉えやすい。いわゆるロクヨンを構えたプロ風のおじさんたちが、そのあたりに陣を張る理由はそこにある。

この獲物を掴んだ画像は500ミリレンズをAPSサイズのニコンの一眼レフに取り付け、実質750ミリで撮影した。当たり前だが、周辺の田畑に入ってカメラを構えるのはマナー違反。最初に周囲をよくみて、人の迷惑にならない場所を探そう。

そのためには… 人より早く現地にいくことが肝要だ。

道の駅

湖北町野鳥センターは、道の駅・湖北水鳥ステーションと隣接しており、車中泊で利用するには都合がいい。オオワシは朝8時過ぎに狩りに出ることも多く、そのチャンスを追うには車中泊のほうが断然有利だ。だが、湖北は北陸性の気候なので積雪・凍結の覚悟と装備が必要。1月になれば、もうスタッドレスタイヤ無しでは危険だろう。

道の駅・湖北みずどりステーションの詳細ガイド

北近江リゾート

オオワシは夕方4時前には別の場所にある「ねぐら」に帰るので、夕食と温泉に充てる時間はたっぷりある。スーパーや食事処は、北陸自動車道のインターがある木之本か、長浜に通じる国道8号に出ればすぐに見つかるが、最寄りの日帰り温泉である「北近江リゾート」は、土日祝日1,200円(平日900円)と料金が高い。

健康パークあざい

道の駅から15キロほど離れているが、浅井に550円で日帰り入浴ができる健康パークあざい」という施設がある。

なお雪がなければ、マキノまで行くと「マキノ高原温泉さらさ」が600円で利用できるが、こちらは健康パークあざいよりさらに遠く、片道20分近くはかかるだろう。マキノまで行くなら、そちらにも車中泊のできる場所はある。

 【関連】
アウトドア情報サイト、「ドット・ヒャッケイ」にオオワシ関連の記事を寄稿

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