車中泊ができる琵琶湖の桜の名所 長浜城


大河ドラマを見ている人には、もう「お馴染み」といってもいいほどの登場回数を誇るのが、羽柴秀吉(豊臣秀吉)が築城した最初のお城である長浜城だ。2014年の「軍師官兵衛」でも、息子の長政が人質として幼年時代をここで過ごしていたのは記憶に新しいところだろう。

長浜城

現在の天守は1983年に犬山城や伏見城をモデルに模擬復元されたもので、中は市立長浜城歴史博物館になっている。

桜

周囲は豊公園として整備され、日本さくら名所100選の一つに数えられる。700本近いソメイヨシノが長浜城を取り囲む春には県外からも多くの観光客がやってくる。
なお長浜城のある豊公園は入場無料で、お金が必要なのはお城の中にある市立長浜城歴史博物館だけだ。

トイレ

駐車場は2ヶ所あり、嬉しいことにいずれも無料で24時間出入りができる。トイレがあるのは豊公園駐車場だが、さすがに桜の季節は夜桜の見物客が多く、車中泊には向かないだろう。近くにある、道の駅近江母の郷のほうが安心だ。

豊公荘温泉

また豊公園の一画には国民宿舎「豊公荘」があり、ここの温泉を日帰りで利用することができる。

琵琶湖

さて。
せっかくなのでここからは少し長浜城の歴史に触れよう。

長浜城は1573年(天正元年)に秀吉が浅井長政攻めの功で、織田信長から浅井氏の旧領を拝領した際に、当時今浜(いまはま)と呼ばれていたこの地を、信長の名から一字をもらって長浜と改名した。

湖岸

築城には小谷城で使われていた資材や、あらかじめ、竹生島に密かに隠されていた材木などを見つけ出し、それらを使用したという。また当時の城は湖水に石垣を浸し、城内の水門から直に船の出入りができるようになっていたそうだ。

能寺の変後、いったん清洲会議で長浜の支配権を得た柴田勝家の領地となるが、その年の末には勝家と対立した秀吉に奪還され、甥で城主の柴田勝豊は城ごと降伏する。

1583年(天正11年)の賤ヶ岳の戦い後には、槍の名手で後に高知の城主となる山内一豊が入り、6年間在城する。だが1586年1月18日(天正13年11月29日)の天正地震によって城は全壊、この時には一豊と千代の一人娘である与祢らが死亡している。

彦根城天秤櫓

長浜城は大坂の陣後の1615年(元和元年)に廃城となったが、資材の大半は彦根城の築城に流用された。有名な遺構としては、写真の天秤櫓(てんびんやぐら)が長浜城から移したものと伝えられている。

大通寺

また長浜市内にある大通寺の台所門も、長浜城の大手門を移したものと伝えられ、本能寺の変の後、明智軍が長浜城を攻めた戦の弾痕の跡が門の扉に残っている。また、大通寺の本堂は、秀吉が隠居のために築城した木幡山伏見城の遺構とされている。

黒壁スクエア

最後に。
城下町は小谷城下からそのまま移され、現在でも当時の面影や名残が見受けられる。主な見どころは大通寺への道のりで、長浜城外堀跡、北国街道、そして黒壁ガラス館などが集まる有名な「黒壁スクエア」ということになるだろう。

黒壁スクエア

黒壁スクエアは豊公園駐車場から歩ける距離なので、お城で桜を楽しんだら、そちらに足を伸ばすといい。

長浜城歴史博物館(豊公園)
滋賀県長浜市公園町10-10
TEL:0749-63-4611
料金:大人400円、小中学生200円 ※但し、長浜市及び米原市の小中学生に限り無料
営業時間:9:00から17:00(入館は16:30)
長浜城歴史博物館

国民宿舎 豊公荘 長浜太閤温泉
入浴料:おとな600円(入湯税含む)
利用時間:12:00 ~21:00
※ 毎月第4木曜日の12:00~16:00は入浴不可。

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