春が旬の鳴門の渦潮 クルーズ船からの見学ガイド


「うずしお」という言葉は、我々「”三丁目の夕日”世代」にとって、どこかノスタルジックで、昭和の思い出を呼び起こしてくれる響きを持っているようだ。

洗濯機

たとえば朝ドラ。林芙美子原作で、1964年の4月6日からほぼ1年間にわたって放映された、NHK連続テレビ小説の第4作目のタイトルは「うずしお」だった。

さらにたとえば、幼年期に喜んでお手伝いをしていた二槽式洗濯機。昔懐かしい「ナショナル」ブランドのそれは、「うずしおシリーズ」と名付けられ、長きにわたって庶民の暮らしを支え続けた。

自販機

かくが如く、「うずしお」という言葉は、ステイタスを持って使われてきたような気がするのだが、最近は淡路島と鳴門の1観光資源に成り下がり、全国的にはほとんど忘れ去られた存在になっているようにも思える。

だがさすがにそれは、ちょっと「過小評価」ではないだろうか。「鳴門の渦潮」を世界遺産に  <産経新聞>

とはいえ、「うずしお」がどれだけ素晴らしものであるかを、ここで懇切丁寧に書いていたら、肝心の話までたどり着きそうにないので、興味を覚えていただいた方は、こちらのページをご覧いただきたい。今日は、その「うずしお」が間近で見られるクルーズ船の乗船レポートを綴る日だ。

日本丸

筆者が乗船したのは、南淡路の福良港から出航するジョイポート南淡路株式会社の咸臨丸(写真は海上ですれ違う日本丸)。2008年と2010年の春に2度、同じ船に乗って「うずしお」を見に出かけた。いずれも大潮で、ちょうど満潮を迎えた直後の便である。2008年は平日だったので、甲板の好きなところに移動してシャッターを切ることができたが、2010年は日曜日で満員御礼。

通常ならこのような日に乗ることはないのだが、その年はNHK「朝イチ」のテレビロケを行なっていたため、「招待券」を持っていた。ジョイポートでは事前予約が可能だが、春と秋の大潮時期の休日は、団体ツアーに席を押さえられていることが多く、なかなか乗船できないのが現実だ。

鳴門海峡

「うずしお」クルーズは、このジョイポートの他に2社がクルーザーを運行しているが、撮影が目的であればこの大型船がお勧めだ。理由は近づけない分、広角での撮影ができるからである。クルーザーは渦を目指して突進し、その独特の揺れを楽しませてくれるが、それでは「撮影には近すぎる」。

写真のように、渦潮と鳴門大橋をダブルで抑えるには、距離と高さが必要なのだ。海鱗丸は甲板が2層になっているので、そういったニーズに適している。

咸臨丸のクルージングはおよそ1時間。といっても渦潮の巻く鳴門海峡に到着するまでの15分近くは、特にすることはない。しかし2階のデッキ席を押さえないことには撮影ができないので、一旦腰を据えたら動くことはできなくなる。ゆえに乗船前に、ドリンクとパン程度は用意をしておこう。幸いにも、福良港の前にはローソンがある。

乗客

渦潮が進行方向の左右どちらに出現するかは「予測不能」である。しかし、どちらかに賭けるなら、筆者は進行方向に向かって右側を選ぶ。クルーズ船は大鳴門橋を少し超えた所でUターンし、しばらくは超減速で「うずしお」ができるのを待ってくれる。最大のシャッターチャンスはその時に訪れる可能性が高いのだが、右側は陸までの距離が長く、橋を入れた良い構図が作りやすいのだ。もちろんカメラは手持ち。そもそも三脚を立てても揺れ続けるので意味がない(笑)。

カメラ

なお、渦潮はせいぜい5秒ほどしか現れない。大小入り交じって、あちこちにできては消える繰り返しなので、確実に撮りたければ、広角に構えて的を広げ、ファインダー内に出たら連写する。もちろんレンズは被写界深度を稼ぐため、絞りぎみに設定する必要がある。

野鳥などの撮影経験があれば全く心配ないのだが、ふだん動くものを撮り慣れていない人には、少し厄介な被写体だろう。いずれにしても、写真教室で習うスローな撮り方は通用しない。ここでは容量の大きなメディアを使い、マシンガンのように撮りまくることが撮影成功のカギとなる。

もちろん画像は後日トリミングして修正する。そのためのメガピクセル・カメラなのだ。海峡の上は風が強く肌寒い。また飛沫で濡れる可能性があるので、タオルなども持参しておくほうが安心だろう。

福良港

最後になるが、福良港には無料の足湯があるので少し早めに行ってチケットを確保したら、そこで寛ぎながら時間が潰せる。ただし、駐車場は夕方5時以降は閉鎖されるため、車中泊はできなかった…

ところが、2013年に福良港は道の駅に登録される。
皮肉なことに、これまで禁止であった場所が、車中泊で朝一番の便まで待機ができる「一等地」になったわけである。それなら… この先は、想像にまかせよう(爆)。

道の駅福良

 道の駅福良の詳細ページ

 渦潮クルーズ観潮船 オフィシャルサイト

淡路島で車中泊

 ※こちらのサイトでは、渦潮のメカニズムについても詳しく記載。

【稲垣朝則のオリジナル・ウェブサイト】

クルマで旅する北海道

車中泊で温泉旅

オートパッカー

ザ・キャンピングカーライフ

大人の車中泊

サブバッテリー

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする