伊弉諾尊(イザナギ)と伊弉冉尊(イザナミ)をお祀りする日本最古の神社、「伊弉諾神宮」


国生みの大業を果たされた伊弉諾尊(イザナギ)と伊弉冉尊(イザナミ)の二柱をお祀りする神社。古事記・日本書紀の神代巻に創祀の記載がある最古の神社で、淡路国一宮として古代から全国の掌敬を集めてきた。

伊射奈岐神社

両文献には、国生みに始まるすべての神功を果たされたイザナギ尊が、御子神である天照大御神に国家統治の大業を委譲され、最初にお生みになられた淡路島の多賀の地に、「幽宮」を構えて余生を過ごされたと記されている。その御住居跡に御神陵が営まれ、最古の神社として創始されたのが伊弉諾神宮の起源である。

伊弉諾神宮

伊弉諾神宮では、年間を通して古式ゆかしいお祭りが行われており、運が良ければ古くより伝わる淡路神楽の囃子を聴くことができる。

伊弉諾神宮

伊弉諾神宮には、パワースポットを予感させる遺構が2つある。その1つが「陽の道しるべ」というモニュメントだ。それは伊弉諾神宮を中心に、東西南北に縁のある神社が配置されていることを示すもので、神宮の真東には飛鳥藤原京、さらに伊勢皇大神宮(内宮)が位置しており、春分秋分には同緯度にある伊勢から太陽が昇り、対馬の海神(わたつみ)神社に沈む。

プレート

 また夏至には信濃の諏訪大社から出雲大社、冬至には熊野那智大社から高千穂神社へと太陽が運行するという。

伊弉諾神宮のご神木

また境内には、イザナギ・イザナミの二神が宿る御神木として、夫婦円満、安産子授、縁結びなどの御利益があると信仰されている樹齢約900年の夫婦大楠がある。

速玉神社

さて。ここからは余談になるが、みなさんの自宅の近くに、「伊弉諾(いざなぎ)」と名の付く神社はないだろうか… 筆者の住む町には、遠からずの場所に2座の「いざなぎ神社」があり、また全国各地を津々浦々と旅する中で、その名前に出会うことがしばしばある。そこで気になって調べたところ、全国にはなんと約300ものイザナギノミコトを祀る神社があるようだ。もっとも古事記・日本書紀に登場する国生みの神様なのだから、そのこと自体はさして不思議ではないだろう。むしろ「神話」が「事実」らしく思える点では、喜ばしいことだとも思える。

巫女さん

加えて、もうひとつ気になったことがことがあるので、ここに記載をしておきたい。それは「神宮」と「神社」の違いである。インターネットで調べたかぎり、「伊弉諾(いざなぎ)神社」は幾つかあれども、「伊弉諾神宮」というのは、淡路島に1つあるだけのようだ。この件についても、神道の世界では諸説諸々あるようだが、ここには筆者が納得できた話を転記しておくことにする。

まず「神社」は、神様が降りてくるところだが、用が済めばお帰りになられる。典型的な事例が、家を建てる際に行う「地鎮祭」だ。神社の「社」は「やしろ」とも読み、また屋代(やしろ)とも書くのだが、これは結界を意味している。結界は神様が降りてくる場所を紐などで囲った領域。すなわち、地鎮祭はそこに神様をお呼びして、建物を建てる土地を浄化する行事なのである。

それに対して「神宮」は、神様が常駐しているところをいう。神社にお宮(御屋=おみや)、すなわち神様の住居を提供することで神様に常駐していただくということらしい。

伊弉諾神宮
〒656-1521兵庫県淡路市多賀740
電話:0799-80-5001

淡路島で車中泊

【稲垣朝則のオリジナル・ウェブサイト】

クルマで旅する北海道

車中泊で温泉旅

オートパッカー

ザ・キャンピングカーライフ

大人の車中泊

サブバッテリー

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする