防水&GPS機能が備わった、コンパクトデジカメ


ある意味では、「プロ仕様」といえるコンデジ

筆者がこのカメラを見つけたのは2013年の春だったが、おそらく既にスマートフォンではGPSデータを撮影した画像に反映することが可能であったと思う。
ただ当時の筆者はスマートフォンを使っていなかったので、そのあたりのことには疎いのだが、いずれにしても「使える」GPS内蔵カメラの発売をずっと以前から待ち望んでいた。

美瑛

その象徴的な理由がこの写真にある。

パッチワークの丘が延々と続く北海道の美瑛には、「セブンスターの木」や「マイルドセブンの丘」など、今ではカーナビに登録されているフォトスポットがたくさんある。
しかし、もはやそういう場所で撮った写真を仕事で使うことはほとんどない。出版社からは誰も気づいていない隠れた撮影ポイントの絵を期待されているからだ。

いまさらそんな場所はない…
というわけではないのだが、広大な畑しかない美瑛には目印にできるものがなく、これまでは「自分が見つけたフォトスポット」が、いったいどこなのかがわからなかった(笑)。

マップ

だがGPSデータは、その場所をパソコン上で明快に示してくれる。風景写真を趣味にする人間にとって、これはまさに画期的なことだった。

D5300ニコン

もっとも、2014年になって待望のGPS機能が搭載された一眼レフカメラD5300が発売され、その面ではもはやCOOLPIX AW100は不要になってしまった。

当たり前だが、コンデジと一眼レフでは撮影能力が違いすぎる。これまででもCOOLPIX AW100は「撮影ポイント記録装置」としての役割が主で、ここぞという風景は一眼レフで撮ってきた。残念ながらD5300は一眼レフでも「入門機」で、D700クラスのプロ仕様にはなっていないが、それでもコンデジとの表現力は段違いといえるだろう。

防水キャップ

さて。話は変わるが、これがいったい何を意味しているか分かるだろうか… 写真はコンデジを水中で使えるようにするための「防水カバー」で、2012年はこれを利用して、北海道の川の中を泳ぐカラフトマスを撮影してきた。

カラフトマス

今思えば、これはこれで素晴らしいカバーなのだが、もはやそれも不要になった。COOLPIX AW100はアウトドア仕様に作られた機種で、水深10m、60分までの水中撮影が可能なのだ。といってもフィールドでは、ダイビングでもしない限り、その性能をフルに活用することはできない。

炭酸温泉

 ただし、温泉なら誰でもその恩恵に授かれる。もちろん撮影許可が必要なところも多いが、この写真は天然の高濃度炭酸温泉の湯殿の中。筆者の手にリアルについた無数の泡をここまでクリアに撮れば十分合格点があげられる。しかも1.6メガピクセルの高画質。A3ぶち抜きで使えるサイズだ。

 実は細かいこと言うと、COOLPIX AW100はストロボの発行禁止がデフォルト設定できないとか、マニュアル撮影モードが最初から備わっていないなど、カメラとしては使いにくい点も多々ある。

だが、アウトドアではそんな悠長に構えて写真が撮れるところが少ないのも事実であり、ゴチャゴチャ言わずに「決定的シーン」だけを取り逃がさなければいいという観点に立てば、むしろ必要な機能のみをセレクトしてバッテリーを長持ちさせ、最後はわずか2万円ほどのプライスで手に入るようにしてくれたニコンの開発者に感謝したいと思えてくる。

ありがとう、ニコン。おかげでけっこういい仕事ができた。

忘帰洞

筆者が愛用しているNikon デジタルカメラ COOLPIX (クールピクス) AW100の後継最新モデルはこちら。

実使用レポートのインデックスページへ。




【稲垣朝則のオリジナル・ウェブサイト】

クルマで旅する北海道

車中泊で温泉旅

オートパッカー

ザ・キャンピングカーライフ

大人の車中泊

サブバッテリー