ポップアップルーフ車の使い心地


 

ポップアップルーフ車とは、「屋根裏部屋」を搭載しているクルマのことで、必要に応じて自在にそれを立ち上げる事ができる。かつてはヘッダー写真のボンゴ・フレンディーがマツダ自動車で製造されていたが、2006年に生産・販売が終了している。

ホワイトハウス

代わりに現在は、キャンピングカーディーラーがステップワゴンやセレナをベースに改造したキャンピングカー仕様車が市場投入されている。

 

雪の夜明け

筆者はボンゴフレンディーAFTに通算で13年乗り、少なくても600泊以上はその中で車中泊をしてきた。そこで今日は、ポップアップルーフ車の「使い心地」についてレポートすることにしよう。ただし、わかっているのはフレンディーのことだけなので、記載の内容が全てのポップアップルーフ車に該当するとは限らない。

AFT

まず、ポップアップルーフを「寝室」として使用する場合の最大の利点は、完全フラットな床の上で眠れることにある。

メッシュ

さらに夏は写真のように全面メッシュにできるため、暑さで眠れないようなことにはまずならない。カー網戸とは違って位置も高く、外からは簡単に侵入できないので、道の駅やサービスエリアでの利用も可能だ。

出入り口

いっぽう最大のデメリットは、トイレなどで深夜に出入りをしたい場合にはっきり分かる。
そのためには床に設けられた出入り口を開閉しなければならないため、相方がいればそのためにわざわざ起きてもらう必要があるのだ。

車中泊

それが嫌で、筆者は夫婦2人旅になって以降は後部座席スペースで寝るようにしていた。ただし、それでもポップアップルーフは立ち上げる。

ポップアップルーフ

その理由のひとつは、ヘッドクリアランスの確保だ。フレンディーは屋根だけでなく、床面全体を押し上げることができた。幸いにも我々夫婦は背が高くないので、この一番高い位置の下では立って着替えることができる。
また写真は冬に撮影したため、キルティングの防寒シートを吊るしているが、夏は下で寝ても網戸の恩恵に授かれる。

荷物室

加えて、フレンディーは運転席上のスペースがちょうど「棚」のように使えたため、車中泊時にはそこに荷物を置くことができ、ベッドスペースを広々と使うことができた。

荷物

写真は2008年の北海道の取材時の荷物量だが、これを積んだまま車中泊ができたのは、この屋根裏部屋があったおかげだ。

サービスエリア

ただし、ポップアップルーフをあげていると、車中泊していることが遠目からも丸わかりとなり、トラックがわざと隣に来てアイドリングをするなどの嫌がらせに遭遇することもある。これは筆者以外の、ポップアップルーフ車に乗る多くの人々が経験をしていることのようだが、そのため、筆者は何度かサービスエリアなどで駐車位置を変更したこともあるくらいだ。

もしそれでもついてきたら、明らかな嫌がらせとしてインフォメーションに通報してやればいい。そもそも大型車が普通車のレーンに停めること自体が非常識な行為であるうえに、エンジンはかけっぱなしで、ストーカーまでしているのだからハイウェイ・パトロールでもアウトにできるはずだ。ただそういう時のために、耳栓を持参するのもいい方法だろう。

 

ファミリー

結論として、幾つかのデメリットがあるものの、ミニバンクラスのクルマで家族4人がゆったり車中泊できる機能として、ポップアップルーフは際立って便利だ。もし購入するなら、子供が小さいうちがいい。

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