奥飛騨温泉郷の車中泊事情


奥飛騨温泉郷で車中泊をする目的は大きく分けて2つある。ひとつは上高地に入るための前泊、あるいは帰りに立ち寄る後泊である。そして、もうひとつは「温泉めぐり」。シェアとしてはこちらのほうが多いと思う。

だが、いずれにしても奥飛騨温泉郷では、車中泊の旅人を快く思ってはいないということを自覚しておく必要がある。

荒神の湯

栃尾温泉に「荒神の湯」という露天の共同湯がある。
10年ほど前まで、その駐車場は車中泊はもちろんゴミの回収まで引き受けてくれる親切な場所だった。

荒神の湯 車中泊禁止

しかし、悪質な旅行者のせいで状況は徐々に悪化し、2008年頃には車中泊禁止の看板が置かれると同時に放送まで流れるようになり、2013年の秋には、ヘッダー写真のとおり、遂に駐車場の入口に高さ2.2メートル以上の車両が入れないようロープが張られた。

そのため現在は、キャンピングカーは車中泊に関係なくこの温泉を利用することができない。

車中泊禁止 あかんだな駐車場

また北アルプスへの登山客が利用する「あかんだな駐車場」の入口にも、このように大きく車中泊禁止の看板が掲げてある。経緯は知る由もないが、この地に車中泊客を歓迎しない人たちがいることだけは確かだろう。

だが、その気持ちはわからなくもない。
車中泊で温泉めぐりを楽しんでいる人々の中には、「湯治」気分で温泉に近い無料駐車場に長期滞在をする人が後を絶たない。

湯治

だが、本来の「湯治」は、専門医から入浴方法や体調の維持・管理の指導を受けながら、特定の病気や怪我の治療を目的に、長期間(少なくとも一週間以上)温泉地に滞留する医学療法のひとつである。

つまり、癒しや観光目的の温泉旅とは、根本的に異なるものだ。車中泊の旅人の中には、自らの温泉めぐりが、湯治か旅かの区別がつかない人もいるようだが、いくら熱心な温泉ファンだとしても、温泉旅は他人の目にはレジャーに映る。

つまり、無料の駐車場で許されるのは、せいぜい一夜泊まりの「湯治気分」を味わう旅まで。もし湯治を希望するなら、オートキャンプ場か宿泊施設を利用しろというのは、スジの通った話である。

平湯料金所トイレ

それを考えると、これ以上誤解や環境悪化が進まないよう、平湯料金所脇のトイレ休憩所や、ヘリポートのある駐車場、あるいは新穂高村営駐車場のような目立つ場所は避けて、既に市民権を得ている施設を利用するのが得策だ。

<無料で車中泊のできる駐車場>

●道の駅 奥飛騨温泉郷上宝

●鍋平園地

<オートキャンプ場>

●平湯キャンプ場

●奥飛騨温泉郷オートキャンプ場

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