前田真三写真ギャラリー「拓真館」/美瑛


美瑛の美しさを教えてくれる写真館

美瑛に行くなら、絶対「拓真館」に寄っておいで。
初めてクルマで北海道に出かける前に、何人かの友人が口を揃えてそう言った…

拓真館

それから15余年の歳月が流れたが、セミナーや書籍あるいはインターネットを通じて、筆者も金太郎飴のように同じ事を北海道に行く人達に伝えている(笑)。

前田真三

拓真館は美瑛の名を一躍全国に広めた風景写真家、前田真三氏(1922年6月3日 – 1998年11月21日)のフォトギャラリーである。廃校になった旧千代田小学校の校舎を利用した館内には、代表作の「麦秋鮮烈」「夕焼けの塔」「朝霧の丘」の三点を筆頭に、四季折々の美瑛の風景をとらえた約80点の作品が常設展示されている。

残念ながら館内は撮影が禁止されているため、展示作品をお見せできないが、パネルやポストカード、写真集などを販売するコーナーがあり、立ち寄れば必ず翌年のカレンダーを買ってくるので、ここでは今年(2012年版)の1枚を掲載するとしよう。

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拓真館の入場料は無料、もちろん駐車場もお金は取らない。ファーム富田と同じく、それもまた賞賛すべきことであろう。

メルヘンの丘

さて。前田真三氏の功績は、美瑛を有名したというよりも、「美瑛の丘をめぐる楽しみ方」を教えてくれたことかも知れない。見ての通り、この写真は上のカレンダーと同じ場所で撮影したものだ。

美瑛

だだっ広くて、一見どこを写しても変わらないように思える美瑛の丘から、彼がじっくりと時間をかけて見出した「絵になるところ」を探して歩く… これは、まさに美瑛にしかないコンテンツである。写真が好きなら、そうするうちに前田真三氏の「心の境地」が見えてくるに違いない。

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以下はWikipediaからの引用
「風景写真は出合いの瞬間が大切」を持論としている。風景を撮影する際に、とかく一カ所に留まって天候や光線の状態が良くなる時を待ちながらシャッターチャンスをうかがうという消極的な姿勢になりがちなことに対し、前田真三の場合は、風景に出合った瞬間に手際よく写してゆくという、積極的に風景を求めてゆく姿勢で取り組んでいる。

「風景はただ眺めていても、見えてはこない。積極的に風景に働きかけて、はじめて見えてくる」といい、そのためには「とにかくよく見、よく撮ること」「見るうちに撮るうちに、次第に風景が自ずと見出せるようになるはずだ」と論じている。

作品を観た人からの「ずいぶん時間をかけて一枚の写真を撮るんでしょうね」との問いに対し、前田真三が「長い時間がかかっていますよ。私の人生と同じだけの」と答えるようにしているのは、この作品にたどり着くまでに多くの写真を撮り込んで経験を重ねてきたことを表しているのである。

また、「風景は目で見た通りに撮る」ことも持論としている。そのために原則として、「目線で撮る」「手前から遠景まで全てにピントを合わせる」の2点を基本にしている。これは、人間が肉眼で日常見ている風景が、目線で見て、全部にピントが合っている風景であり、写真にしてもそれが一番自然に見えるからである。

マイルドセブンの丘

今度美瑛に行かれる際には、こういった視点でシャッターを押してみてはどうだろうか。ちなみに筆者が本格的に写真を撮り始めたのは2001年。初めて拓真館で前田真三氏の作品に触れてからのことである。

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拓真館の周囲はラベンダーが咲く千代田公園として整備されており、木漏れ日の中の白樺回廊を散策することもできる。

所在地:上川郡美瑛町字拓進
TEL:0166-92-3355
見学の所要時間:約40分
営業時間:5~10月/9:00~17:00、11~4月/10:00~16:00
休業 : 無休(1~3月は問い合わせください)
見学料金:無料
駐車場:あり(無料)

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