三徳山三佛寺 投入堂/鳥取県・三朝温泉


役小角によって築かれた「国宝」

三佛寺(さんぶつじ)は、鳥取県の三朝町にある天台宗の仏教寺院で、慶雲3年(706年)に役小角(えんのおづの)が修験道の行場として開いたと伝わる。その後、慈覚大師円仁により嘉祥2年(849年)に本尊釈迦如来・阿弥陀如来・大日如来の三仏が安置されるが、当時は鳥取県のほぼ中央に位置する三徳山全体を境内としていた。

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その広大な三佛寺の代名詞ともいえる建物が、投入堂(なげいれどう)だ。伝説によると、役小角が三徳山を訪れた際に、麓でお堂を作り、法力でお堂を手のひらに乗るほどに小さくして、大きな掛け声と共に断崖絶壁にある岩窟に投入れたと言う。
そんなロマンに満ちた話を名前の由来に持つ「投入堂」は、神社本殿形式では日本最古を誇る国宝で、1000年以上の時を経た現在でも建築物としては一級品の価値を持っている。

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ところで… 投入堂は知らなくても、役小角の名前をどこかで聞いたことがある人は多いと思う。

「役行者(えんのぎょうじゃ)」とも呼ばれる役小角は、飛鳥時代から奈良時代の呪術者で、修験道の開祖とされている。実在の人物だが、不思議な力を駆使して空や野山を駆けめぐり、鬼神を自在に操るなど、伝えられる人物像は後世の伝説によるところが大きいようだ。その功績の中でとりわけ有名なのが、世界遺産となった奈良県吉野山にある金峰山寺(きんぷせんじ)。蔵王権現をご本尊とするこの古刹も、7世紀の後半に役小角が開いたとされている。

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さて。投入堂は三徳山に行かなくても、県道21号沿いに設置された無料の望遠鏡で見ることができる。

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投入堂まで行くには、パンフレットには「道程は約700m、往復所要時間は、1時間から1時間30分」と書かれているが、初めての場合は2時間近くかかると思ったほうが良いとのこと。また入山時の服装チェックは厳しいようで、スカートやハイヒールは論外だ、足を露出したハーフパンツ姿でも断られるという。

元来ここは修行場だけに現代版の山伏装束、つまりはきちんとした登山の装いが必要だ。

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