北海道の秘湯 熊の湯/知床半島羅臼町


とにかく熱い! 羅臼の名物湯

知床横断道路の羅臼寄りにある無料の露天温泉「熊の湯」は、明治時代からその存在を知られていたという北海道では歴史の古いおゆばだ。

羅臼 熊の湯

市街地からも近く、男女別の更衣室と湯船が設けられていることもあり、地元の人や観光客、さらには目の前の国設羅臼野営場の利用者が次々と湯あみに訪れる。ただ場所が場所だけに、過去に何度か閉鎖に陥りかけたこともあるようだが、その都度、熊の湯を愛する人々の尽力でピンチを乗り越えてきたという。

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知床横断道路沿いには10台程度が泊められるパーキングがあるが、満車であることも少なくない。その際は道向かいの坂を登ったところにある国設羅臼温泉野営場の駐車場を利用するといい。もちろん駐車場はいずれも無料だ。

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さて。熊の湯にはユニークなローカル・ルールが存在する。
それは、この温泉を管理している熊の湯愛好会の皆さんが定めたものらしいが、内容は厳しいものではなく、むしろ利用者への思いやりが込められた、心温まるメッセージのようだ。熊の湯には「厳しい小言をいう爺さんがいる」というような噂も耳にするが、これを読めばそれが「単なるデマ」であることが伺える。

■熊の湯入浴十ヶ条
その1
脱衣所に入ったら、何が書いてあるかよく見てよく読んでから入って下さい。読む余裕がなくお急ぎの方は、入浴せずお帰り下さい。
その2
湯船に入る時は体を洗ってから、さらにお湯を2,3杯かぶってから入って下さい。
その3
湯船に入って熱いと思ったら、1回目はすぐに上がって上で休んでお湯をかぶりますと、2回目からはあまり熱く感じません。
その4
湯船に入っている人が(例えば10人いるとして)半分の人が熱いといえば水を入れても良いが、2,3人が熱いといってもその人達には従わなくてもよろしいです。
その5
浴場には絶対アルコール類は持ち込まない事。
その6
湯船に水着で絶対に入ってはいけません。ここは浴場です。プールではありません。
その7
誰もいない湯船にはいる時、熱かったら水を出しても良いが、上がる時には必ず水を止めてから上がって下さい。自分が入っている時、誰かが来てその人が止めるだろうという気を持たず、出した人が必ず止める事。
その8
ここのお湯は服用しても体に良いのでぜひ服用して下さい。
その9
湯船を掃除している時は手伝いをして下さい。手伝いも出来ないくらいお急ぎの方は入浴しないでお帰りください。
その10
ここのお湯は2,3回繰り返し入りますとすごく温まりますので、ゆっくり疲れをとってお帰り下さい。

もっとも最近は、隣国の人々がずいぶん多いようなので、ここでも外国語の表示がそろそろ必要かもしれない(笑)。

羅臼 熊の湯

なお毎朝5時30分から行われる熊の湯の掃除は、国設羅臼温泉野営場の住人の仕事だそうだ。このキャンプ場は長期滞在者が多いことでも知られている。

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掃除に参加すると、乳白色のお湯が最初は透明であることがわかる。熊の湯の硫黄泉は空気に触れると白濁する。

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こちらは女湯。お掃除の褒美で撮影させてもらった(笑)。

熊の湯 北海道

熊の湯の泉質は、含硫黄・ナトリウム・塩化物泉(硫化水素系)で、pHは8.8~9.0のアルカリ性とされている。といっても高温すぎるので横を流れる川の水を随時加水しており、厳密には源泉かけ流しとはいわないだろう。

もっとも…
日本離れしたここの環境では、そんなことはどっちでもいい気になる。念のために、ここは鹿の湯ではなく熊の湯。もちろんヒグマがこんなふうに覗いている日があってもまったく不思議ではない。

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最後に、熊の湯の硫黄成分は、ダニやブヨなどの痒みを抑えるのによく効くようだ。知床で虫さされに悩まされたら、とりあえずここに来るといい。筆者は何度もそれで助かった経験がある。ただ、もしかすると熱いお湯が効いているだけかもしれないがね!(笑)。

熊の湯
所在地:北海道目梨郡羅臼町湯ノ沢町
管理:熊の湯愛好会
電話番号:羅臼町観光課 01538-7-2111

※ナビゲーション時の目印は、国設羅臼温泉野営場。熊の湯はその道向かいにある。
期間:通年
休み:無休
時間:24時間(早朝は清掃のため入浴不可な場合も)
駐車場 駐車場あり(無料)
料金:無料
備品:なし

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