混浴の秘湯 三段の湯と滝見の湯/北海道 知床半島 岩尾別温泉


森の中の小さな温泉

これから紹介する2つの野湯は、クルマでアクセスできる知床半島内の温泉としては、おそらく最深部に位置する「秘湯」だ。といっても、日本百名山に名を連ねる羅臼岳の登山口近くにあるので、温泉通以外にも知る人は多い。

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その在り処は、知床横断道路から五湖に通じる道道知床公園線を、写真の看板で右折し、岩尾別川に並走する舗装道路を走りきった終点、まさに「地の涯(はて)」である。

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その道中は、秋に遡上するカラフトマスやシャケをヒグマが食べにやってくるシーンでお馴染みの場所。テレビや雑誌で見かけるその場面の多くは、この地で撮影されている。時期は8月の下旬から9月だが、ヒグマは夏でも時折り姿をみせるようだ。蝦夷ジカの姿も多い。

ホテル地の涯

ホテル地の涯。知床半島・羅臼岳の北麓にあり、温泉街のウトロと違って、大自然が満喫できる静かな一軒宿として人気がある。このホテルの駐車場にクルマを置いて、森の中を5分も歩けば、まず三段の湯が現れる。

三段の湯

三段の湯は、無料ながらホテルが管理清掃してくれている。そのため、衛生面での不安は感じないが、森への通路に面しており、すぐ横を人が通るので、落ち着いて浸かれる気がしない。もちろん混浴だが、脱衣所や更衣室といったものは全くない。水着の着用はOKのようだが、ここではそうなると風情が一気に失せてしまいそうだ。

湯加減は下ほど温く、この日は彼女が手をつけている2段目がいい湯加減だった。温泉は無色透明で硫黄臭さも感じない。リューマチ、神経痛に効能があるとされるが、冬はお湯を抜くため入浴は不能。もっとも… 岩尾別から岩尾別温泉区間が冬季通行止めになるので、まずは行くこともままならないだろう。

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三段の湯から50メートルほど先に進むと、滝見の湯の表示が現れる。

滝見の湯

こちらは、さらに小じんまりとした露天風呂だが、少し奥まった場所にあるので明らかにギャラリーは少なく、多少は入りやすいように思える。熱い場合は川水を汲んで 温度調整しながら入浴するといい。女性の中には、こちらで水着に着替え、三段の湯と合わせて浸かる人も多いという。

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滝がよく見える場所にはご覧の立札が… 夕方から早朝にかけてはヒグマが出没することもよくあるらしい。まあ、それもそうかなっと十分に思える場所である。

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最後に。実はホテルでは500円で日帰り入浴が可能だ。内風呂は男女別だが、この露天風呂はなんと混浴。広さといい開放感といい、三段の湯とは比べ物にならない。せっかくここまできたのだからという人は、ぜひホテルの温泉で疲れを癒やしてから帰ろう。

北海道斜里郡斜里町岩尾別温泉
01522-4-2331(ホテル地の涯)

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