和歌山の「白浜」 VS 千葉の「白浜」


関西人に「白浜町」の見どころを尋ねれば、まず100%和歌山県の南紀からピックアップしてくれると思う。

だが、関東人に同じ質問をすれば、きっと南房総から選んでくれるはずだ。御存知の通り、筆者は日本中をあちこち取材旅をするのが仕事で、同じ地名に出くわすことは珍しくない。特に白浜なんて、細かく探せばきれいな海のあるところにはゴロゴロしているような気がする。
別に意図したわけではないが、偶然にも6月は東西両方のメジャーな白浜町に足を運ぶ機会に恵まれた。せっかくなのでその感想を記載するとしよう。

こちらの写真は千葉県にある白浜町。房総半島最南端の野島崎からは朝日も夕陽も眺められる。房総といえばサーフィンで有名だが、そのせいか車中泊環境は西の白浜町に比べると格段にいい。道の駅に至っては、「大人と子供の差」ほどの違いがあるといっても過言ではなかろう(笑)。

一説によれば、最初に房総半島を開いたのは、海からやってきた和歌山の漁師だとか。白浜や勝浦は、彼らが故郷を懐かしんで名づけた地名というが、車中泊の見地に立てば、今や房総のほうが快適なのかもしれない(笑)。

さて、こちらは和歌山県の「元祖」白浜町。
白亜のビーチで知られる白良浜は美しすぎる… が、残念なことにそれは人工のビーチだからだ。いずこの砂浜でも、砂は波によって流出していくが、白浜町では浜周辺の開発により、背後地からの砂の供給が途絶えたため、昭和後期より目立って砂浜が痩せるようになったという。

そこで浜を回復させるため、和歌山県では1989年よりオーストラリアの砂を投入する養浜事業に着手してきた。とはいえ、プールではなくそのまま海に通じているので、言われなければ気づかないかも知れない。

ただ、南紀白浜では、正直いって車中泊客が歓迎されているようには思えない。不景気で客足が鈍っているとはいえ、京阪神からアクセスが良いので、日帰りバスツアーでその分をリカバリーできているのだろう。相変わらず、発地型観光ビジネスモデルからほとんど脱却できていないように見える。
だが、それでも車中泊客が途絶えることはない。その一番の理由は、温泉。南紀白浜には日本最古の露天風呂とされる崎の湯がある

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