日本ロマンチック街道


 

栃木県の宇都宮から、日光、片品村、さらに草津温泉、軽井沢を経由して、長野県の上田にいたる全長およそ350kmの道のりが、日本ロマンチック街道だ。
上信越高原国立公園、日光国立公園を横断する道中には、火山活動で生まれた滝、湖沼、湿原などの造形美と、その麓に栄えた城下町、温泉町、宿場町、門前町が連なる。

日本ロマンチック街道

ロマンティック街道の由来は、沿線の自然が日本において最もドイツ的自然環境を持っているからだといわれ、30年以上にわたってドイツとの異文化交流を行なっている元草津温泉観光協会長の中沢晁三氏は、当初「ロマンティシェ・ストラーセ」と名づけたそうだ。

尾瀬

時を経て… 筆者は現代の日本にこの街道が存在する意義は、広大な北関東の地を「モーターカーで、どう回れば面白いか」を示唆しているところにあると思う。

日光・尾瀬・みなかみ温泉・伊香保温泉・四万温泉・草津温泉・軽井沢、そして真田幸村の故郷である信州上田。
1泊2泊の旅であれば、個々単独でも十分に旅先になり得る、いわば北関東エース級の観光地が、県を超え、さらに鉄道ではなく「道路」で結ばれているというのは、全国に例を見ない実に画期的な試みだ。ライダーや車中泊の旅人が求めているのは、まさにこういう「コースガイド」ではあるまいか。

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だが、「日本ロマンチック街道」は、言わば深田久弥が書いた「日本百名山」のひとつにすぎない。
じっくり見れば1週間はかかるであろうこのコースに、これから旅立とうとする人間にとって本当に必要なのは、現実的な「旅情報」だ。

最も分かりやすいのは車中泊スポットだろう。どこで泊まればタイムロスがないのか、あるいは便利なのか、はたまた「タダ」なのか(笑)… 他にも日帰り温泉、食事処、そして見どころ等々、一週間を費やすクルマ旅は、そういうデータなしに楽しめるほど容易ではない。

 筆者は今回の東京遠征を含めると、5年間で日光と草津温泉には5回、みなかみ、伊香保、軽井沢には3度足を運んできた。もちろん訪問回数そのものが大事なのではない。前回の経験を元に、明確な意図を持って現地入りし、様々な試行錯誤を重ねながら情報の精度を上げていくことが、旅の取材の本質なのだ。

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