東北横断 笹川流れから、鶴岡・鳴子温泉経由で仙台へ


 2014年4月11日の朝、新潟県の関川を出た後、当初は米沢経由で仙台に向かおうと思っていたのだが、予報に反して天候が回復してきたため、新潟県の名勝「笹川流れ」を見るべく北上し、山形県の鶴岡から内陸に切れ込むことにした。

笹川流れは、石川県の能登金剛や鳥取県の浦富海岸と同じく、奇石群が連なる海岸線で、夕陽が美しい場所と聞く。新潟県については、そう遠くないうちにトキが生息する佐渡島の取材に訪れたいと思っており、今回はそのロケハンとして北部を数ヵ所を訪ねてみた。

鶴岡は酒田の少し南にある美しい城下町で、「庄内映画村」があることでも知られている。実はその映画村に移築されたという「おしんの家」が見たくて立ち寄ったのだが、今年から映画村はオープンセットを別会社化し、営業は26日からとなっていた。
ついでの立ち寄りだったので、あっさりと諦め、最上川沿いを東に走って鳴子温泉に行くことにする。

最上川と言えば、「五月雨を集めて早し…」と詠んだ松尾芭蕉の「奥の細道」を思い起こすが、この時の芭蕉はまだ四十六歳。なんと筆者よりも10歳も若く、それなら山寺の石段も案外平気だったかも知れない(笑)。

山形県と岩手県にはその芭蕉の名句にゆかりのある地が数多くあるが、今日はこれからその中のひとつで「夏草や 兵どもが夢の跡」の碑が残る平泉を訪ねる予定だ。

話が前後したが、尾花沢からは少し遠回りして宮城県の鳴子温泉郷に向かった。ここは25日に発売される「車中泊温泉地ガイド」でも取り上げたかった温泉郷だが、本が全国版のため、地域割りで「乳頭温泉」に先を譲らざるを得なかった。まあ、知名度から考えれば、そりゃそうなる(笑)。

ここでは中山平にあるこの「しんとろの湯」がピカイチの泉質で、pH9.4のアルカリ性に加え、美肌成分のメタケイ酸を500ミリグラム弱含むお湯は、全国でもここしかないとされる。入った途端に即手のひらがヌルヌルしてくるので、並のお湯でないことはきっと誰にでもわかるはずだ。鳴子温泉郷にはここだけでなく、逆にpH2.4という強酸性の「滝の湯」など、様々な泉質の名湯が数多くあり、別サイトの「車中泊で温泉旅」でいずれ詳しくレポートしようと思っている。

鳴子温泉からは独眼竜正宗の居城であった仙台城址へ。伊達正宗については、生まれ育った米沢城、家督を継いだ後に勝ち取ったものの、関白殿下の秀吉に召し上げられた会津若松城と、そのゆかりの地は既に訪ねてあるのだが、肝心のここだけは晴れた日に来ることができていなかった。

写真は「三度目の正直」で手に入れた正宗像。桜のおまけ付きでなお良かった(笑)。宮城県についても、秋保や作並、あるいは遠刈田温泉などを含めて、いずれしっかりとまとめていきたいと考えている。

ただ昨日は桜が咲きだした週末で、人が多くその他の施設の視察は断念。走行距離もけっこう長かったため、高速で一関まで駆け上がり、今は厳美渓の道の駅でこのブログを書いている。

 明日からは、今回の取材の「本命」である岩手を巡る。

【稲垣朝則のオリジナル・ウェブサイト】

オートパッカー

大人の車中泊

サブバッテリー

クルマで旅する北海道

車中泊で温泉旅