「雪の回廊」八幡平アスピーテラインから、乳頭温泉へ


この写真だけを見れば、東北在住者以外の大半は、富山県の「立山黒部アルペンルート」だと思うに違いない。名物「雪の大谷」もまた、まさに今、旬の時を迎えている。

だがこれはどうだ。

立山黒部アルペンルートは遥か以前にマイカーの乗り入れが禁止されており、年間を通じて室堂にマイカーで行くことはできない。しかし岩手県と秋田県を結ぶ八幡平アスピーテラインは、今も雪の回廊を走ることができる日本でも超希少な道だ。しかも通行料は無料である。
もっとも…大阪からだと高速代とガソリン代がアルペンルートの通行料金よりもずっと高くついてしまうのだが(笑)。

とはいえ、途中の見返峠からはこんな岩手山が見られるのだから、一見の価値は十分にあるといえるだろう。天気が良ければかなり満足度は高い。もちろん道は完全に除雪されており、日中はノーマルタイヤでも走れる。

さて、アスピーテラインから秋田県に入ると、すぐに玉川温泉に到着する。今回は多少マイルドといわれる新玉川温泉に行ってきたのが、やはり日本最強の酸性泉だけあって、源泉のピリピリ感は強烈だった。草津温泉が優しく感じられるほど、ここは肌にしみる。

こちらはふけの湯。この時期は自慢の露天風呂もやってはいない。

 だが、雪が消えれば、ワイルドな露天風呂が現れる。

途中からは雪の乳頭温泉へと舵を切る。行先はもちろん、あの「鶴の湯旅館」だ。

筆者は今回が3度目の入湯だが、ここの露天風呂の気持ち良さは何度来ても格別。どのくらい素晴らしいかは、今週発売予定の「車中泊温泉地ガイド」に詳しく記載している(笑)。

 この本では、鶴の湯だけでなく乳頭温泉の全温泉館をくまなくレポートしているが、どこも個性的な温泉ばかりで実に楽しい。できれば2.3日かけて温泉三昧な日々を過ごしてほしいものである。写真は休暇村の温泉。鶴の湯ではシャンプーができないので、日帰りの場合は最後にここに立ち寄るといい。なお、本では乳頭キャンプ場を車中泊スポットに挙げているが、この季節は雪に埋もれている。そのため今回は僕らは、田沢湖の湖畔の無料駐車場に泊まった。

 さて。1週間以上に及んだ岩手の取材は昨日で終了。今は朝から7時間かけて500キロ以上南下した長野県の戸隠にいる。明日からは最終ラウンド「信州編」の取材にかかる。写真は盛岡の石割桜。みちのくの桜も今週末には見頃を迎えることだろう。

2014年4月21日

【稲垣朝則のオリジナル・ウェブサイト】

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