大河ドラマ「八重の桜」連動 チープで濃密な、京都の車中泊紅葉旅 


我家から京都市内までは、高速道路を利用すれば最速30分。日帰りでも十分だが、いつも車中泊でこの街を楽しんでいる。

学生時代を京都で過ごした筆者は、わざわざ高い拝観料を払わずとも、ゼロ円で桜や紅葉が楽しめるマル得スポットを昔から知っている。そこで今回は、次回最終回を迎えるNHK大河ドラマ「八重の桜」のゆかりの地を含め、クラブ・ツーリズムでも組まないであろう、ちょっとマニアックでいかにも京都らしいツアーコースを紹介しよう。

写真は南禅寺三門。南禅寺は朝日が差し込むため、撮影は午前中がお勧めだ。ここは歌舞伎「楼門五三桐」で、石川五右衛門が「絶景かな、絶景かな。」と見得を切る場所。歌舞伎ファンならずとも知っている人は多いと思う。

 こちらはインクライン。春は蹴上の桜が綺麗だが、秋は南禅寺から紅葉がらみで撮ることが多い。しかもここまでは拝観料も不要。まさにプライスレスの美しさだ(笑)。

さて、南禅寺から話をはじめたワケはここにある。新島襄と八重はもちろん、山本覚馬も眠る同志社墓地は、南禅寺から永観堂の前を通り、哲学の道の途中から若王子山へ登った頂上にある。南禅寺の三門からは歩いて片道40分ほどなので、クルマを南禅寺の駐車場に置いたまま往復するのが賢明だ。

哲学の道。紅葉がきれいなのは、若王子付近なのでちょうどいい。お墓参りも散策も当然ながら無料…

次に向ったのは、会津藩が京都守護職の本陣を置いていた金戒光明寺。岡崎にあるのだが、若王子からは真如堂を抜けると20分ほどなので、南禅寺に戻らず白川通りを渡ってそのまま歩いて行くといい。ただしここは拝観料が必要だ。余談になるが、ここには徳川家光の生母「お江」の供養塔もある。建てたのはなんと、宿敵が如く描かれる「春日局」というから面白い… 

 南禅寺に戻り、今度はクルマで御所に向かう。新島襄と八重が暮らした「新島旧邸」は御所東駐車場の正面にある。見学にはネットからの予約が必要だが、ここもお金はかからない。

京都御所。広大な敷地には桜もあればモミジもある。クルマはそのままにして、新島旧邸から歩いて御所の中を東に進む。今夜は今停めた駐車場で車中泊…

「禁門の変」の戦地となった蛤御門。山本覚馬はこの戦いで目に傷を負う。

 門にはその戦いの弾痕が今も残る。弾痕の高さは、ちょうど人の「心臓部」に集中… マジでお命頂戴の戦なのだ。

 門をくぐり、烏丸通りをしばし北上すると、同志社大学の今出川キャンパスが見える。休日にはドラマのファンが見学に来るのだろう。日曜のこの日も正門・西門ともに開けてあった。もちろん入場料は不要。
ちなみに、幕末のこの土地には薩摩藩邸があり、薩長同盟締結に向けた密会が行われていた。西郷隆盛と木戸孝允、さらにはあの坂本龍馬もココを歩いていたかと思うと感慨深い。

ちなみに、この日のランチは「おばんざい弁当」600円。木漏れ日が眩しい御所のベンチでいただいた。

 御所の近くには京大があるので、今でもこんな銭湯が営業している。夕方早めに温もって、夜はWizで鍋を囲んだ。京都のど真ん中だけにテレビもばっちり映るわけで(笑)、時には、こんなチープな京都の旅もいい。

【稲垣朝則のオリジナル・ウェブサイト】

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