軍師官兵衛ゆかりの地 備中高松城址(蛙ケ鼻築堤跡)


四国から九州へ温泉旅に出かける道中で、今年の大河ドラマ「軍師官兵衛」ゆかりの地に立ち寄ることにした。
今回はその中でも一番に行きたいと思っていた備中高松城址のお話だ。

備中高松城址は姫路から約1時間、岡山自動車道の岡山総社インターの近くにある。なお、高松城は香川県にもあるため、混乱を避けるためにこちらは「備中高松城」と呼ばれることが多いようだ。

こちらの写真はその資料館で、見学は無料、中では地元のシニアがボランテイアで解説をしてくれる。

 さて…、軍師官兵衛ゆかりの地という視点に立てば、ここの本当の目的地は高松城址ではなく、蛙ケ鼻築堤跡(かわずがばなちくていあと)になる。

蛙ケ鼻築堤跡は、有名な「水攻め」の際に、羽柴軍が延々3キロに及ぶ堤を築いた「名残」とされる。 
備中高松城攻めは、軍師官兵衛がその人生で最も冴えた采配を振るった地である。難攻不落といわれた高松城を、広大な人造池の中に孤立させて士気を奪い、信長死去の情報を得るや、僅か1日で和睦を結び、後世に語り継がれる「中国大返し」を実行して、秀吉を天下人へと導いた。

ちなみに、高松城水攻めのリアルな映像が放映まで待てないという人は、映画「のぼうの城」を見るといい。冒頭シーンでこの戦いを大迫力をもって描いている。なお、蛙ケ鼻へはクルマで行けなくはないが、道が狭く休日は渋滞するため、高松城址から徒歩でアクセスするのがお勧めだ。

意外だったのは、高松城址周辺がさほど「軍師官兵衛」に湧いている風ではなかったこと。官兵衛が男を上げた古戦場だけに、さぞかし…と思っていたのだが、冷静に考えればそれは当然だった。

地元からすれば、官兵衛は「侵略者」の手先であって、名君の誉れ高き清水宗治の仇役。時代は違えど、町の中には殿様や重臣の子孫がいても不思議ではない。旅人にとって史跡は興味の対象でしかないが、住民にはそこに先祖が宿っている。

【稲垣朝則のオリジナル・ウェブサイト】

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