温泉めぐり&車中泊事情/長野県・渋温泉


旅館宿泊客のみに開放された外湯

この写真を見て、もしやこれは…?
そう感じた方は、スタジオ・ジブリのアニメをよくご覧の方だ。確かにこの金具屋の建物には、映画「千と千尋の神隠し」の舞台、油屋を彷彿させる雰囲気がある。

事実、油屋のデザインには「色々な温泉が入っていて特定のモデルはない」とされているが、道後温泉本館やこの渋温泉金具屋、さらには湯原温泉油屋、江戸東京たてもの園の子宝湯、軽井沢の追分油屋旅館など、さまざまな建築物がその素材になっているという。一見の価値はもちろんだが、ぜひ一度は泊まってみたいと思わせてくれる旅館の1つである。

金具屋のホームページ

実は2013年の秋、念願かなってその金具屋に泊まってきた。外観以上に素晴らしいこの宿の詳細レポートはこちら。旅館内で重要文化財ツアーが成り立つのは、たぶんココくらいだろう。

さて、本題の渋温泉の紹介に入ろう。

1300年前に行基が発見したとされる渋温泉は、戦国時代には武田信玄の隠し湯のひとつとして、川中島の合戦では傷ついた兵士を療養させた場所といわれている。また江戸時代には、佐久間象山、小林一茶、葛飾北斎などの文人がこの地を訪れた。

渋温泉も、湯田中温泉と同じく外湯巡りが有名で、一番湯・初湯、二番湯・笹の湯、三番湯・綿の湯、四番湯・竹の湯、五番湯・松の湯、六番湯・目洗い湯、七番湯・七操の湯、八番湯・神明滝の湯、九番湯・大湯と9軒の共同浴場が存在する。

各外湯にはスタンプが置かれており、入湯したらこんな手ぬぐいに押印しつつ、最後に温泉街を見下ろす「渋高薬師」へ参詣して印受すれば満願成就。九(苦)労を流し、厄除け、安産育児、不老長寿のご利益があるといわれている。取材とはいえ、9湯はさすがにキツかった。何とか2日かかりで達成してきた。

ただし、いずれも宿泊客および地元住民専用であり、どの浴場にも共通鍵がかけられている。渋温泉の宿泊者には無料で外湯の鍵が貸し出され、「九つの外湯めぐり」を楽しむことができるしくみだ。 

ただし現在は、日帰り客用に「九番湯・大湯」が有料開放されており、渋温泉旅館組合事務所または渋温泉有料駐車場管理事務所にて入浴券を販売している。 入浴券を裏面に記載してある大湯周辺の旅館・商店に提示すると、大湯の鍵を開けてもらえる。日帰りの入浴時間は10時~16時。他の外湯については引き続き日帰り入浴客の入浴は許されていない。

最後に、ノスタルジックな石畳がなんともいえない渋温泉街を歩くには、川向の有料駐車場を利用するといい。

橋を渡って温泉街に入ってしまうと道が細く往生するのでご注意を。その狭さはハイエースでも辛い。キャブコンに至っては間違いなく泣きを見るだろう(笑)。車中泊による温泉めぐりという点では、湯田中温泉のほうが無難だ。ここではお宿に泊まることをお勧めしたい。

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なお、車中泊で渋温泉に行くなら、道の駅北信州やまのうちが最寄りの車中泊スポットになる。

信州・長野県のクルマ旅情報はこちらのページで。

車中泊で温泉旅

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