「坂本龍馬・脱藩の道」梼原町にある、温泉併設の「道の駅ゆすはら」

道の駅のガイドブックやホームページに記載の通り、「道の駅・ゆすはら」はホテルのレストランと温泉施設が隣接する利便性の高い施設だが、我々が見慣れた道の駅とはレイアウトがかなり違っているため、いったいどこまでが「道の駅の駐車場」なのかが分かりにくい。

まず最初に驚くのは、道の駅の駐車場の傾斜。写真ではわかりにくいが、実際にここで寝るのはかなり厳しいだろう。

ところが、「雲の上の温泉」を挟んだところにはフラットな広い駐車場がある。

ただ常識からすると、ここは「温泉施設専用の駐車場」に思えるため、普通は利用を躊躇するはずだ。

しかもトイレは「敷地内」にはなく、少し離れたレストランの横にあるため、よりいっそう不安になる(笑)。

だが、心配には及ばない。レイアウトマップを見る限りは、どちらも「道の駅の駐車場」と判断できる。筆者は実際に2度ここで車中泊をしてみたが、咎められることはなかった。

とはいえ、明るい時間帯からシェードで窓を塞ぎ、「完全なる車中泊体制」を取るのはどうかと思う(笑)。それも含めてマナーには気を配ることが大事だろう。

こちらが駐車場の奥にある温泉施設の「雲の上の温泉」。地元産の木をふんだんに使い、太い丸太を組み合わせた美しい木造建築で、大浴場には大きな風呂のほかに気泡・寝湯、打たせ湯、サウナがあり、戸外には岩風呂風の露天風呂もある。

雲の上ホテル オフィシャルサイト

☎0889-65-1100 
10:00~21:30(閉館22:00)、火曜は17:00~・不定休
料金:おとな500円 

【道の駅ゆすはら 車中泊好適度!チェック】
1.駐車場の平坦性=☓
2.駐車場のキャパシティー=△ 普通車:80台
3.ゴミ箱の有無=未確認
4.旅行情報の充実度=未確認
5.付帯設備の充実度=△

さて。以下は2011年に「共同通信社」から依頼を受けて執筆した、「道の駅ゆすはら」に関する寄稿だ。

高知県の梼原町は、日本最後の清流、四万十川の源流域にある山村だ。ここにある観光資源は、「ある歴史的事実」を除けば、おいしい空気と水と自然。

道の駅は1985年に自然体験施設として開園された太郎川公園を拡張するかたちで、1993年に開駅している。つまり当初の利用者は、野遊びを楽しむファミリー層であった。

しかし2010年、その静かな町に異変が生じる。町の中をいきなり観光バスが走り、道の駅は平日でも利用者が絶えなくなった。

梼原に残る歴史的事実とは、坂本龍馬の脱藩である。

NHK大河ドラマ「龍馬伝」の中で、梼原はその舞台としてクローズアップされ、多くの人が知る町となった。また高知県ではドラマに合わせてイベントを組み、梼原をサテライト会場の1つに選んでいる。

実は龍馬が、梼原を脱藩の道に選んだ背景には、先に土佐藩に見切りをつけた人物の存在があった。その名は澤村惣之丞。惣之丞は京都挙兵計画に参加すべく、吉村寅太郎と共に脱藩し、同志を募るために再び土佐に戻っていた。

その誘いに乗ったのが龍馬である。吉村の故郷の梼原には、他にも脱藩をサポートしてくれる仲間がいた。維新の門に建つ8名の銅像は、龍馬伝よりも10年も前に建てられたものであり、梼原には脱藩ゆかりの史跡が幾つか残されている。

さて。龍馬伝を見て梼原にやって来た人の大半は中高年である。

だが、ツアー客の多くは見どころの多い梼原に長居をしなかった。というより、宿泊施設が足りず、できなかったのだ。しかし、マイカーの旅行客は必ずしもそうではない。賛否両論がある車中泊だが、道の駅は使い方次第で、双方の救世主になり得るのだ。以降、温泉のある道の駅・ゆすはらは、関係者が思いもよらなかった客層から熱い支持を受け続けている。

驚いたことに… この記事が地元の新聞に掲載された翌日、筆者の電話に梼原町長から直々にお礼の電話がかかってきた。

ということは、梼原町は車中泊旅行者に好意的ということなのでは(笑)。

坂本龍馬、脱藩の地・梼原 Contents

脱藩の地 梼原

龍馬と同志が躍動する「維新の門群像」

脱藩の道ウォーキング

温泉が併設する「道の駅 ゆすはら」

四国カルストの見どころと、車中泊事情

■坂本龍馬とは…
坂本龍馬のプロフィールを簡単に
■生誕の地 高知
2つの資料館と、桂浜と高知城周辺
■脱藩の地 梼原
脱藩の道と維新の門
■大成の地 長崎
亀山社中、グラバー園、崇福寺など
■終焉の地 京都
御所・東山・祇園界隈に点在する龍馬ゆかりの地
■萩
松下村塾と明倫館
伊豆下田
坂本龍馬、脱藩赦免の地
■神戸
神戸の三宮に残る海軍操練所跡
■霧島温泉郷
龍馬とお龍の新婚旅行先
■下関
馬関とお龍と過ごした「自然堂跡」など
■鞆の浦
いろは丸事件の談判地

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