クルマ旅のグランドデザイン


グランドデザインという言葉がマスコミでよく使われていたのは、東日本大震災の復興がちょうど始まろうとしていた頃だ。

奇跡の一本松

大津波によって壊滅的な被害を受けた三陸海岸一帯を、ただ復興させるだけでなく、どんな「まちづくり」のビジョンを描き、それに向けたアクションプランを立てていくのか… 連日そんな話題がニュースで語られていた。

グランドデザインは、日本語では「全体構想」と置き換えると理解しやすい。大きな事業やプロジェクトは、グランドデザイン(全体構想)→マスタープラン(基本計画)→ディテイルプラン(詳細計画)→アクション(実行)という手順で進んでいく。

では我々が今楽しんでいる「クルマ旅」に、そのグランドデザインはあるのだろうか…

 

雲海

それは、もしかすると…
この雲海のように、筆者の知らないとこころで描かれ、知らないまま計画が進んでいるのかもしれない。
ただ、
未だに「車中泊」と「オートキャンプ」、そして「クルマ旅」の言葉の使い分けさえできていない状況を鑑みると、グランドデザインがあるのかないのかは誰にだって分かると思う。

安曇野

筆者が想う「クルマ旅のグランドデザイン」は、日本人の「個人旅行の新たなカタチ」である。

既存の宿泊施設に「車中泊」と「リアル・オートキャンプ」を加えた自由度の高い「クルマ旅」は、電車やバスを使うこれまでの個人旅行を凌駕し、旅行会社が企画するパックのツアー旅行をも抜き去る可能性があると考えている。

141225フレンディー

ちなみに、ここでいう「車中泊」とは「外食または車内で調理済み食品を食べて眠るまで」の行為で、「リアル・オートキャンプ」とは「クルマをテント代わりに使うキャンプ」のこと。
「クルマ旅」はその2つに、ビジネスホテルなどの宿泊施設を交えつつ、日本各地をドライブしながら訪ねる「個人旅行の手法」である。

 

バックパッカー

筆者はそういうクルマ旅を、同じように徒歩で実践している「バックパッカー」に準じて「オートパッカー」と呼んでいる。

20150904日本一周

バイクや自転車の個人旅行者も、乗り物が異なるだけで本質は変わらない。 そう言い切る背景にあるのが「自由」だ。考えてみれば、オートパッカーだけでなく、バックパッカーやバイクパッカーには、学生や自営者、あるいは定年を迎えたシニア世代が多い。いずれもサラリーマンに比べると「自由の身」であり、長期の旅ができる立場だ。
そういう人たちは、いまさら筆者に云われなくても、既に「クルマ旅のグランドデザイン」に気づき謳歌もしている(笑)。

 

ハーバーランド

つまり今後、クルマ旅がマスタープラン(基本計画)→ディテイルプラン(詳細計画)→アクション(実行)という手順で進んでいくには、「現役世代が短期間で楽しめるクルマ旅」の普及が鍵になるわけだが、その意味でも、週末1泊2日の旅を2泊3日にできるオートパッカーは合理的に適合するだろう。

 

ミニバン車中泊バイブル

現在、現役世代にとって足りないのは、そのための宿泊施設やクルマといった「ハード」よりもむしろ、短期でオートパッカーを楽しむためのノウハウや旅先ガイドといった「ソフト」だのほうかもしれない。

倉敷

例えば、岡山県の倉敷には大原美術館やアイビースクエアが建つ「美観地区」という素晴らしい観光資源があるが、ここをオートパッカーがどこに泊まって、どう旅すればいいのかは、未だに誰からも示されていない。

日本一周というのは、実はこういう「小さなユニットの積み重ねの結果」にすぎない。

信州車中泊コースガイド

それを「エリア」で集約している本が「北海道車中泊コースガイド」であり、「信州車中泊コースガイド」だ。またそれを「温泉」という1つのコンテンツで集約したのが、「温泉車中泊コースガイド」である。

筆者の「想い」に向けた「ひとりプロジェクト」は、少しづつだが歩みを進めている。やがては賛同者も協力者も現れてくることだろう。

 なお、ウェブサイトの「車中泊でクルマ旅」では、その集大成ともいえる「日本クルマ旅先100選」をこれから書き進めて行きたいと考えている。まだまだ先は長い… 

 

【稲垣朝則のオリジナル・ウェブサイト】

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