車中泊で行く、層雲峡・大雪山

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大雪山という名前の単独峰は存在しない。
通念上、大雪山とは北海道中央部にそびえる火山群を指し、具体的には「表大雪」とも呼ばれる「お鉢平」一帯を示すという。
かつて… アイヌの人々は、親しみと畏敬の念をこめ、この地を「カムイミンタラ」と呼んでいたが、行けばその気持ちがよくわかる。
 
大雪山
夏のカムイミンタラ

ちなみに大雪山系という表現は、南北63km・東西59kmの広さを誇る、表大雪・北大雪・東大雪・十勝岳連峰を包含した大雪山国立公園全体を意味し、面積は神奈川県にほぼ匹敵する。

 
登山愛好家にとって、大雪山は「縦走しやすい山」として人気がある。
だが、縦走は公共交通機関を利用する人に適した山歩きで、クルマ旅には不向きだ。
そのため、ここでは幾つかの登山ルートとその代表的な景観を紹介しよう。
 
 

大雪山は紅葉の名所としても有名で、9月初旬にはチングルマやナナカマドなどが赤く染まる。もちろん日本国内では最も早く、例年9月15日前後に初冠雪も記録されている。

 
紅葉のメッカ、銀泉台

なお、大雪山系のやや南にあるトムラウシ山付近には「神遊びの沼」と言われる場所がある。ここでいう「神」とはアイヌ語でキムンカムイ(山の神)、つまりヒグマを意味しており、知床同様ヒグマが多数生息している。

 
トムラウシ山
 
「たいせつ」か「だいせつ」か?

北海道では大雪山を、「たいせつざん」と発音する人も多い。

それは大雪山の名を初めて記した書物「日本名勝地誌」に、そう振り仮名されていたことに由来するそうだが、一方で、国立公園としての正式名は「だいせつざん」となっており、ダイセツトリカブト、ダイセツタカネフキバッタなど、大雪山固有の動植物の和名にも「ダイセツ」が使われている。どうやら「大雪山」の発音は、どちらが正式とは決まってはいないようで、気に入った方を使えばいいようだ。

 
 
 
 
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