宗谷岬に行く時は、北海道遺産の宗谷丘陵にもご注目を。

宗谷岬というと、国道238号沿いに設けられた「宗谷岬公園」だけが見どころのように思われがちだが、そうではない。

むしろ駐車場の裏山にある宗谷岬展望台と、そこから続く広大な丘陵地帯が面白い。しかもそこはクルマやバイクなしでは巡ることができない、我々向けのビュースポットだ。

とはいえ… ここではまず、このお方の話をすべきだろう(笑)。
間宮林蔵は江戸時代後期の幕府役人として、北海道から樺太、千島列島で20年以上の歳月を過ごした。樺太の探検では間宮海峡を発見し、その名前は今も世界地図に残されている。

林蔵は間宮海峡を発見した後、今度は北海道測量という大事業に着手し、伊能忠敬の大日本沿海輿地全図(だいにっぽんえんかいよちぜんず)の北海道部分を完成させている。カラフト探検の影に隠れているが、それもまた彼の大きな業績だ。

こちらは、北緯45度31分22秒にある宗谷岬が、日本最北の地であることを示すモニュメント。

わずか43キロ先にサハリンを望む宗谷岬のランドマークで、夜間はほとんど誰も見ないにもかかわらず、ライトアップされている(笑)。

今度は駐車場から国道を挟んだ向かいにある階段を登り、山側の小高い丘に上がろう。ここにはクルマでも行くことができる。

ここから宗谷岬を眺めると、襟裳岬や霧多布岬とは異なり、なだらかなカーブを描く海岸線であることがよくわかる。

丘の上には、その見晴らしの良さを利用して設けられた、明治時代の「旧海軍望楼」が残されている。この要塞から、当時最強といわれたロシアのバルチック艦隊が、宗谷海峡、津軽海峡、東シナ海のどこを通過し、ウラジオストクに集結するかを見張っていたという。司馬遼太郎の「坂の上の雲」を知る人には、ぜひ訪れてみたい場所のひとつだ。

また、大正12年に宮沢賢治が稚内港から樺太へわたる連絡線で作詩したとされる、文語詩「宗谷(二)」の一節が刻まれた「宮沢賢治文学碑」など、幾つかの石碑も並んでいる。

展望所を兼ねたゲストハウス・アルメニアは、地元で育てる宗谷黒牛を始め、オホーツク海でとれた新鮮な魚介類を味わうことができるレストランで、宗谷岬の名産品などの土産も扱っている。

駐車場の隣には、寿司屋とラーメン屋さんもある。

さて。アルメニアからは、「宗谷岬ウィンドファーム」と呼ばれる57基の発電用風車が建ち並ぶ宗谷丘陵にクルマを走らせよう。

手前の宗谷岬牧場では、宗谷黒牛がのんびり草を食む、のどかな風景が広がる。

宗谷丘陵には「周氷河地形」と呼ばれる写真の特徴的な景観がある。このなだらかなうねりを繰り返す日本離れした風景は、氷河の周辺部で1~2万年前に形成されたといわれ、2004年に北海道遺産に指定された。

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