ニセコ湯本温泉の源泉・大湯沼の脇に建つ日帰り温泉施設 「雪秩父」

北海道の秘湯・名湯

ニセコ五色温泉旅館と同様、この温泉も入館する前に、まずは雪秩父を含むニセコ湯本温泉の源泉である「大湯沼」の周辺を散策したい。

「大湯沼」といえば登別温泉のほうが有名かもしれないが、ニセコパノラマライン(道道66号線)沿いにある大湯沼には散策路が整備されており、歩けば立ち昇る湯気と硫黄の匂いに圧倒される。途中には「湯さわり階段」と足湯があり、そこでは直接お湯に触れることも可能だ。

また興味があれば、隣接する「大湯沼自然展示館」(有料300円)を覗いてみても面白い。学術的に貴重とされる「黄色球状硫黄」など、大湯沼の不思議に関する詳しい解説を見ることができる。

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さて。「雪秩父」の名前の由来は、秩父宮雍仁親王が1928年にスキーでニセコを訪れたことに由来するというが、筆者が初めて訪れた時の「雪秩父」は、まだ国民宿舎として営業をしていた。

ただ昭和42年から営業を続けてきたというだけあって、外観も内装も相当老朽化しており、「本当に入っても大丈夫なんか?」と思えるような施設である(笑)。

ところがどっこい、温泉は素晴らしかった。

とりわけ幾つもの湯殿が並ぶ露天風呂は心地よく、写真の硫黄泉と茶色の鉄鉱泉の2種類のお湯を楽しむことができたのは嬉しかった。

2014年夏、再訪してみて驚いた。なんと雪秩父が潰れているではないか!

確認してみると、2015年の営業再開を目指し全面改装中だという。ただ、今度は日帰り温泉施設になるという。そのため、「温泉・車中泊コースガイド」には掲載できなかったが、これはこれでニセコに足を運ぶ楽しみがひとつ増えたと期待した。

新しく変わった雪秩父の温泉に入れたのは、2016年の秋だった。

実は2015年の夏に、期待に胸を膨らませて訪ねたのだが、工事が遅れてオープンが9月にずれ込んだため、入湯することができなかったのだ。

だが、露天風呂を見てガッカリ… 男湯の湯船の数は以前よりも少なくなって硫黄泉のみ、おまけに高い壁ができて風情もなくなってしまった。ただ、かわりに女子の露天風呂は、男湯の2つに対しなんと5つに。こちらは硫黄泉、鉄鉱泉の両方が揃い、さらに大湯沼の湯の花を溜めた泥風呂までできている。

それにしても、いったいどこまでレディーファーストなんだ!? 

ニセコには一人旅の親父もたくさんやってくるというのに、これで男女同じ料金というのは、さすがにどーなんだろうねぇ。

所在地

〒048-1321 北海道磯谷郡蘭越町字湯里680−2
☎0136-58-2328
最寄りの車中泊スポット:ニセコ野営場

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【施設概要】

● 泉質:硫黄泉、鉄鉱泉
●お湯:源泉かけ流し 
● お風呂:内湯男女、露天風呂男女
●休憩スペース:あり(無料)
●飲食施設:あり    
●駐車場:約30 台(無料)
● シャンプー・石鹸等:あり(無料)
●ドライヤー:あり(無料)

【利用データ】
●営業期間:通年
●営業時間:10 時~ 20時
●定休日:毎週火曜日
●入浴料:大人700 円・小人300 円

交流促進センター 雪秩父のオフィシャルサイトはこちら

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