北海道へのアクセスは、5つのフェリー航路から選択する

北海道にマイカーで渡るには、フェリーを使う以外に方法はない。

2017年現在、本州から北海道に渡るフェリーは6社が運航しており、航路は大きく5つ、細かくいえば下の図にある9つの中から選ぶことができるが、大別すれば青森まで走って津軽海峡を渡るか、自宅に近い港からアクセスするかのどちらかになるだろう。ちなみに青函トンネルは電車のみが通行できるルートで、中に車道は通っていない。

航路選びの留意点

航路を選択する際の留意点は、旅行コースとの兼ね合いにある。例えば、道東地方を中心に旅したい場合、函館港に上陸すると帯広駅までの距離は高速道路を利用しても約430キロ、実に6時間を要することになる。

もし往復割引を利用するなら、旅の最初と最後は移動を強く意識した行程になるため、10日程度のスケジュールでは窮屈感が伴うと思う。

現役世代に人気があるのは、関東では茨城県大洗港から北海道の苫小牧港に向けて出港する、商船三井フェリーの深夜便。首都圏在住者が仕事を終えた金曜日の夜に自宅を出ても、乗船時間には間に合う。また近畿地方では、新日本海フェリーの敦賀直行便が同様の条件に当てはまる。ともに到着は夜になるが、苫小牧港の近くにはふたつの道の駅があるので、車中泊なら差し支えはないだろう。

ただし、いずれもお盆をはさむ週末便は「プラチナチケット」になるため、予約開始日の午前中には満室になる可能性が高い。

乗船・下船時の留意点

まず、チケットの発券には車検証が必要なので、コピーを持参すると安心だ。インターネット予約をすれば、カウンターで面倒な乗船名簿を記載する必要がなく手続きがスムーズになる。

大洗港発着の商船三井フェリーと敦賀港発着の新日本海フェリーでは、同乗者はクルマとは別のゲートから乗船しなければならない(下船時はクルマへの同乗可)。そのため、あらかじめ着替えなどの手荷物を分けておくといい。面倒に思えるが、一番早く乗船できるのは同乗者なので、プロムナードの団欒席を確保する際には有利だ。

なお、自転車やコンテナをバックキャリアに積んだまま乗船すると車長オーバーとなり、超過料金が発生する場合があるので注意しよう。

最後に、ほとんどのナビは下船後すぐには正しい位置を把握できない。そんな時は港の一画にしばらくクルマを停め、GPSが正常になるまで待ってから走るほうがいい。

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入浴と食事

まず入浴だが、大浴場は乗船開始と同時に解放されるので、事前に済ませておく必要はない。ただし、案内放送が入ると一気に混雑するので、荷物を置いたらすぐ行くほうがいい。また下船前にも入浴できる。無料なので船内で済ませてしまうほうが経済的だ。

次に食事だが、船内にはレストランと軽食もしくはレトルト食品の自販機が並ぶ飲食ブースが用意されている。なお、航路によっては一等クラスの個室には冷蔵庫があるので、持ち込みでもいたむ心配はなく、飲み物も冷やしておける。

船内での過ごし方

どのフェリーにも、自由に利用できるテーブル席やソファーが用意されているので、そこで本を広げたりパソコンやタブレットを見て過ごす人の姿は多い。ただし日本海の洋上では、携帯電話はほとんど繋がらないのでインターネットは使えない。

娯楽としては、船内にゲームコーナーがあるほか、シアターで映画が無料放映される。また時期によっては、船内イベントとしてビンゴゲームや、大道芸、あるいはコンサートなどが行われる。

客室の種類

フェリーの一般的な客室は次のようなランクになっている。

最上級は特等と呼ばれるスイートルームで、船によってはその次のランクとして、1等よりもゴージャスな客室を持つものもある。個人客向けの主たる個室は1等で、洋室と和室があり、さらに4人部屋と2人部屋に分かれる場合が多い。いっぽうグループや団体客に適しているのが2等で、ベッド付きの相部屋と大広間の2種類がある。

なお、現在は客室を等級で呼ぶことは稀で、デラックスあるいはカジュアルなどの表現が使われている。1等以上の個室と2等客室の違いは貴重品の管理にもある。個室には鍵がかけられるが、大部屋は開放されているため、貴重品はフロントに預けるほうが安心だ。

時刻と料金は変動が多いので、各フェリー会社の公式サイトで確認を。

■津軽海峡フェリー
■青函フェリー
■シルバーフェリー
■商船三井フェリー
■太平洋フェリー
■新日本海フェリー

最後に。2017年現在、筆者は太平洋フェリーと青函フェリー以外の乗船経験がある。その個別レポートを以下のカテゴリーに収録しているので、ぜひ参考にしていただきたい。

フェリー乗船レポート 一覧

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