南紀勝浦温泉/温泉地の概要と車中泊事情 

温泉地の概要

南紀勝浦温泉は南紀白浜温泉と肩を並べる紀伊半島屈指の温泉地だ。

両者の一番の違いは「共同湯」。白浜は日本最古の露天風呂とされる「崎の湯」を筆頭に、町営の共同浴場が数多く揃っており、いわゆる「外湯めぐり」が楽しめる。いっぽう、勝浦は町営の公衆浴場は「はまゆ」一軒のみで、車中泊の旅人たちは後述する「湯めぐり手形」を使って、ホテルや温泉旅館の温泉で湯浴みを楽しんでいる。

また、白浜に比べて勝浦は京阪神からでも日帰りしづらい場所にあるため、若者や家族向けの大型レジャー施設は存在しない。ゆえにここを訪れるのは、純粋な温泉客と世界遺産となった熊野古道の散策、そして名物の生マグロを目的にする人々が大半である。

確かに最近は平日でも国内外からの団体客が頻繁にやってくるが、そのほとんどは市街地から隔離されるように建つ大規模なホテル浦島に宿泊するため、朝夕以外は驚くほど目立たない。 いわば雑踏とは縁遠い町といえるだろう。

ところで。ホテル浦島以外にも大型のホテルと温泉旅館が点在する那智勝浦の町には、いわゆる温泉街は存在しない。その代わりを果たしているのが、食事処や生マグロの直売所が並ぶ、駅前の商店街と勝浦漁港だ。

漁港周辺には無料の足湯があるほか、休日はイベント会場としても使われており、車中泊客が退屈する心配はないだろう。

なお、那智勝浦町内は平坦なので自転車があると重宝する。

湯めぐり手形

ここでは1300円で太地町と那智勝浦町にある11軒の契約温泉の中から、3ヶ所に入浴できる「湯めぐり手形」を利用しない手はない。日帰り入浴料が1000円する人気の忘帰洞と紀州潮聞之湯でも使えるので、それだけで十分に元が取れるという太っ腹さは拍手に値する。

さらに使い切れなければ、6ケ月の有効期限があるので次回にとっておける。ちなみにここの手形には、購入日の日付が記されていない(笑)。

なお、購入はJR紀伊勝浦駅前の南紀勝浦温泉旅館組合、那智勝浦町観光協会等で。 

2017.11月 更新

2017年12月から、ホテル中之島(紀州潮聞之湯)は「湯めぐり手形」の対象外になる。また日帰り入浴料も2000円に値上げされる予定。

2018.12月 更新

「湯めぐり手形」は廃止され、かわりに1000円で2軒の温泉施設が利用できる「湯めぐりチケット」が導入された。

車中泊事情

一流の温泉・観光地・グルメに加え、ここには勝浦漁港の一画に居心地のよい無料の車中泊スポットが存在する。

那智勝浦町という単独の市町村内に、これだけの環境が揃う温泉地は、他にはちょっと見当たらない。まさに「車中泊温泉旅の聖地」と呼ぶにふさわしいと筆者も思う。

にもかかわらず、南紀勝浦温泉は未だマスコミではほとんど紹介されていないに等しい。

だが不思議なことに… その評判は中国・四国・九州、さらには東海・関東を越えて、遠く北海道の旅人の耳にまで届いているようで、特に温暖な冬ほど近畿圏外の旅人をよく見かける。車中泊の世界では、北海道や信州を「避暑地」とするなら、さしずめここは「避寒地」ということになるのだろう。

ただし、このお勧めの車中泊スポットが、いつまで今のように使えるかはわからない。「この記事を見て期待して出かけたのに、入口に車中泊禁止の張り紙がしてあった」ということも、ありえない話ではないことを加えておこう。

勝浦漁港緑地公園の詳細はこちら

また、連休やお祭りでここが利用できない場合は、少し離れたところに「道の駅なち」と「道の駅たいじ」がある。

南紀勝浦温泉周辺のスーパー・マーケット

勝浦漁港から比較的近くて大きなスーパーは「Aコープなち」だが、総じて食材は割高なようだ。

ただ、季節によるが、ここには太地産のクジラが店頭に並ぶ。時にはイルカの切り身も! それってシー・シェパードに見つかったら大変かも(笑)。

筆者が利用するのは、ユニクロやオートバックスなどの専門店が一緒になった、スーパーセンターのオオクワ南紀店。品揃えが豊富で食材も安い。バイパスではなく国道42号の旧道沿いにあるので、道を間違えないようにしよう。

スーパーセンターオークワ 南紀店
 〒647-0071和歌山県新宮市佐野3丁目11-19
 TEL:0735-31-3500
営業時間:9:00~23:00

南紀勝浦温泉ガイド 目次

温泉地の概要と車中泊事情

 周辺の車中泊スポット まとめ 

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