奥飛騨温泉郷/温泉地の概要と車中泊事情

温泉地の概要

穂高連峰を挟んで上高地と対峙する、北アルプスの山岳温泉地帯

「高山祭」で有名な岐阜県高山市から、国道158号で約50キロ・1時間。カーブが連続する上り坂から、北アルプスの峻険な岩肌が顔を覗かせば、長野県との県境がある安房峠はもうすぐそこだ。

平湯温泉、福地温泉、新平湯温泉、栃尾温泉、新穂高温泉の5つの温泉地からなる奥飛騨温泉郷は、その安房峠の手前に位置している。

別府、由布院に次ぐ豊富な湯量と、日本随一ともいわれる露天風呂の数、そして素朴さの中に温もりが感じられる温泉街。そこには、遠路はるばる「湯めぐり」に訪れるだけの価値が十分にある。四季を通してリピーターが多いことにも頷けよう。

温泉情緒を味わうなら、冬がお勧め。

例年1月中旬になると、奥飛騨温泉郷は白銀に包まれ別世界に変わる。幻想的なライトアップイベントが始まるのはこの頃で、各温泉地が雪見の長風呂を楽しみに訪れる温泉客をもてなそうと始めたらしい。

いつしかそれは「奥飛騨冬物語」と呼ばれ、岐阜県を代表する冬の催しとして定着しつつある。2月には「中尾かまくらまつり」と「平湯大滝結氷まつり」が幕を開け、奥飛騨の冬はピークを迎える。

ついに登場! 奥飛騨温泉郷の「湯めぐり手形」 奥飛騨湯けむり達人

奥飛騨温泉郷では、「ひらゆの森」を筆頭に公営の日帰り温泉が充実しており、長きにわたって「湯めぐり手形」は発行されてこなかったが、2014年から16軒の宿泊施設を対象に、1200円で3枚の入湯シールがついた「奥飛騨湯けむり達人」が導入されている。

利用できる施設には、入湯シールが1回で2枚必要なところもあるため、3軒に使えるとは限らないが、共同温泉は含まれておらず、全てが民間の温泉旅館だ。中には「日本秘湯を守る会」の会員宿で、昔から高い人気を誇る「槍見舘」もある。

チケットは木札になっており、分かりやすい場所では、平湯バスターミナル前の「平湯温泉観光案内所」か「道の駅奥飛騨温泉郷上宝」で購入できる。

詳細はこちらのサイトで確認

奥飛騨の達人

「奥飛騨湯けむり達人」とは別に、1冊100円という手軽な価格の割引クーポンマガジンが発行されている。ポケットサイズの「奥飛騨の達人」は「奥飛騨をお得に旅するマガジン」の名の通り、各温泉地の紹介紙面やマップが掲載されたガイドブックとして色彩が強く、旅の記念品としてもお勧めだ。

綴じ込まれているクーポン券は、温泉よりも飲食店やレジャー施設で使えるものが多く、宿泊客を強く意識した内容になっている。

車中泊事情

車中泊は否定的スタンス。連泊するならオートキャンプ場へ。

栃尾温泉に「荒神の湯」という露天の共同温泉がある。

20年ほど前、その駐車場は車中泊はもちろん、ゴミの回収まで引き受けてくれるほど親切な場所だった。しかし状況は徐々に悪化し、2008年頃には車中泊禁止の看板と放送が流れるようになり、2013年には遂に駐車場の入口に、高さ2.2メートル以上の車両が入れないようロープが張られた。そしてその状況は、2018年のGWでも変わってはいない。

その経緯は知る由もないが、他にも平湯の「あかんだな駐車場」に車中泊禁止の看板があるなど、奥飛騨温泉郷には我々を歓迎しない人たちがいることだけは確かなようだ。

だが、その気持ちはわからなくもない。
車中泊で温泉めぐりを楽しんでいる人々の中には、「湯治」気分で温泉に近い無料駐車場に長期滞在をする人が後を絶たない。

本来の「湯治」は、専門医から入浴方法や体調の維持・管理の指導を受けながら、特定の病気や怪我の治療を目的に、長期間(少なくとも一週間以上)温泉地に滞留する医学療法のひとつである。つまり、癒しや観光目的の温泉旅とは根本的に異なるわけだ。

車中泊の旅人の中には、自らの温泉めぐりが、湯治か旅かの区別がつかない人もいるようだが、「湯治のイロハ」を良く知る温泉地の人の目はごまかせない。また、いくら熱心な温泉ファンだとしても、温泉旅は旅行者の目にもレジャーに映る。

それを考えると、これ以上誤解や環境悪化が進まないよう、平湯料金所脇のトイレ休憩所や、ヘリポートのある駐車場、あるいは新穂高村営駐車場のような目立つ場所は自主的に避けて、ある程度市民権を得ている施設を利用するのが得策。

現在の事態を招いた張本人たちと、「十把一からげ」にされないように振る舞うことが必要だ。

お勧めは、野鳥が棲む自然豊かな森の中の静寂サイト「平湯キャンプ場」

奥飛騨温泉郷には、車中泊ができる2つのキャンプ場がある。ひとつは道の駅に隣接する「奥飛騨温泉郷オートキャンプ場」だ。こちらは高規格で電源サイトはもちろん、場内に宿泊者専用の露天風呂まで揃っている。

もうひとつは、写真の野趣あふれる自然の中の林間サイト「平湯キャンプ場」である。「奥飛騨温泉郷オートキャンプ場」とは対象的に、電源はもとより区画もないシンプルなキャンプ場だが、その分料金は安く、夏休み以外は夫婦1泊2400円で利用できる。

平湯キャンプの詳細ページはこちら

なお、奥飛騨温泉郷周辺の車中泊スポットに関しては、温泉目的だけでなく上高地や乗鞍高原観光が目的の旅人も利用するため、この「車中泊で温泉旅」ではなく「車中泊スポットガイド」に収録している。もちろん、このページからも閲覧することは可能だ。

奥飛騨温泉郷周辺の車中泊スポット一覧

奥飛騨温泉郷 車中泊旅行ガイド 目次

温泉地の概要と車中泊事情

入湯レポート一覧

車中泊スポット一覧 ※車中泊スポットガイドに収録

自然に恵まれた奥飛騨温泉郷の見どころ

グルメ紹介

全記事リスト ※車中泊スポット除く

 

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