「日本三大美人の湯」と「日本三大美肌の湯」 その根拠が知りたい!

全国各地の温泉地を周ってみて、つくづく思うのは、温泉の人気は「キャッチフレーズ(宣伝広告)」次第…ということだ。

現存する温泉地の大半は、過去を辿るといずれも「湯治場」にたどり着くと思うのだが、それがどういう要因で今日の姿になってきたのか… 実は筆者には「泉質」「効能」よりも、どちらかと云えばそちらのほうに興味がある。

ご承知の方も多いと思うが、日本には「日本三大美人の湯」<川中温泉(群馬)・龍神温泉(和歌山)・湯の川温泉(島根)>と、「日本三大美肌の湯」<喜連川温泉(栃木県)・嬉野温泉(佐賀県)・斐乃上温泉(島根県)>と呼ばれる、いかにも女子を喜ばせるメジャーなグルーピングが存在する。

極端に云ってしまえば、その共通点は「弱アルカリ性」。

Ph(ペーハー)と呼ばれる数値が、8.5程度を示すお湯である。もちろん、そのような泉質の温泉地は日本中に山ほどあるし、温泉通しか知らないようなPh値が10を超える温泉も存在する。また、同様の効果があるとされるメタケイ酸をふんだんに含む温泉が、実はあなたの家のすぐ近くにあるかもしれない。

だが、一般人は泉質だけで「次の旅先」を選ぶわけじゃない。

利用する交通機関にかかわらず、「ねえ、次はどこに行こうか」という時の決め手となるのは、まず「行きたい気になるキャッチフレーズ(宣伝広告)」、次が「評判」、そして「雰囲気・風情」、その次に「泉質」、さらには「源泉かけ流し」という言葉が示す「お湯の純粋度と鮮度」あたりになるはずだ。

中には「温泉そのもの」より先に、カニなどのグルメがランクインする人も、正直なところ少なくはあるまい。それが世に云う「温泉旅」の実情だと思う。

さらに車中泊の場合は、そのうえに「居心地」、言い方を変えれば「歓迎度」が乗っかってくる。こちらがどんなに行きたくても、温泉地に「車中泊客はノーサンキュー」という態度をとられていたのでは行きようがない。電車やバスで来て温泉宿に泊まってくれる「お客様」との違いはそこにある。逆に我々の立場からすれば、「そこまで嫌われるくらいなら、あえて行く必要もない」わけだ(笑)。

書いたように「美人の湯」や「美肌の湯」は、どこにだって湧いている。

その観点から見た「日本三大美人の湯」と「日本三大美肌の湯」が、いったいどういうところなのか…

貴方は、そこに興味はないですか?

日本三大美人の湯

●川中温泉(群馬)

●龍神温泉(和歌山)

●湯の川温泉(島根)

頑張って調べてみたが、誰が・いつ・どういう選定で、3つの温泉を選んだのか、その確たる由来は分からなかった。

ただ、1920年に鉄道院によって編纂された「温泉案内」の中で、「肌を白くする」という効能一覧に、この3つの温泉が含まれているという。ちなみに1920年は大正9年で「国際連盟」が誕生した年。まもなく100年が経とうとしている「曖昧な基準」に、どこまで整合性があるのか筆者は疑問だ。

日本三大美肌の湯

●喜連川温泉(栃木県)

●嬉野温泉(佐賀県)

●斐乃上温泉(島根県)

「中央温泉研究所」と「藤田聡」が選出。

中央温泉研究所は日本における温泉の成分などを調査する指定機関で、藤田氏は
1998年の「テレビチャンピオン」第5回温泉通選手権に出場し、3位に入賞。その後2000年にJTB主宰で行われた「第1回温泉旅行検定試験」において、第1位の成績を修めるとともに、検定協会から「温泉旅行博士」の称号を得た。また翌年の「第2回温泉旅行検定試験」でも第1位の成績を修め、評論家としての活動を確固たるものとしている。~ウィキペディアより抜粋~

以上の実績から見ても、信用性が高いのは明らかだ。

もしかしたら基準の曖昧な「日本三大美人の湯」を意識してのものかもしれない。だが、それがいつ選定されたのか、また各温泉は「温泉地」を指すのか「特定の施設=源泉」を指しているのかは不明。どうせやるなら、そこまで明確にしてほしいところだ。ともに在命中なので今からでも遅くはない。

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