ニッポンの「おいしい!」を食べ歩き、食べ比べる旅

日本に「グルメ」という言葉が定着してから、ずいぶん月日が経つわけだが、改めて「グルメとは何ぞや?」と思って調べてみた。

すると、意外な答えが見つかった。

グルメ([仏]Gourmet)とは
①食通。美食家。<三省堂 大辞林>
②おいしい料理や評判の高い料理についてもいうことがある。<デジタル大辞泉>
③食に関して探求する行為である。<ニコニコ大百科>

日本人の解釈では、①よりも②が圧倒的だと思うのだが、その意味で世俗化されたこの言葉が筆者はあまり好きじゃない。そもそもそういう料理は、東京や大阪、地方なら札幌や博多に集中している。つまり旅との相関関係は薄いのだ。

だが③の解釈で使うなら、「グルメ」はたぶん「旅」にあう。

ただ「食に関して探求する行為」というのを、もう少し深く掘り下げて考える必要はありそうだ。

誰もが気づく答えのひとつは「料理」だろう。

たとえば、本州では干物しか手に入らない「ホッケ」は、北海道に行けば当たり前のように生のままスーパーの棚に並んでいる。

地元にはそれを背開きして焼き、ネギ味噌をつけながら食べる「チャンチャン焼き」というレシピがあるのだが、それを写真のように自分でやってみるというのは、立派なグルメといえるだろう。

外食中心の旅人には縁のない話かもしれないが、Auto-Packerの筆者には、それもアリだ。ただ、ここではその類の話は割愛しよう。

もし興味があれば、それらはこちらのサイトに収録している。

外食で楽しむクルマ旅のグルメとは、「食べ比べ」と「食べ歩き」だ。両者は似て非なるものだが、追求しようと思えば、やはりこの中に混じるしかない(笑)。

食べ比べの旅

筆者が云う「食べ比べ」とは、狭い地域で同じ材料を違った調理で食べ比べて見ること。例を挙げるなら「さぬきうどん」や「信州そば」が当てはまる。このふたつはいずれも県を代表するソウルフードだが、地域や店によって種々様々な食べ方がある。その中から自分の好みにあう食べ方の店を探し当てようという趣向だ。

食べ歩きの旅

こちらは日本という広大なフィールドで、単一メニューの中から自分の舌にマッチする「おいしい料理法」を探そうというダイナミックなグルメ旅で、一番分かりやすい事例は「ラーメン」だ。

ご承知の通り、ラーメンには「ご当地」がある。たとえば「博多ラーメン」には「細麺ストレートに豚骨スープ」という「基本」があるわけで、もし自分が博多に住んでいるなら、その中で「食べ比べ」することも可能だろう。

しかし今は九州でも熊本、鹿児島にも「ご当地ラーメン」が存在する時代だ。行く先々で複数のラーメン店を食べ倒すというのは、まず庶民では不可能だ(笑)。

であれば、自分が美味しいと思うのは、博多ラーメンなのか、尾道ラーメンなのか、はたまた和歌山か喜多方か、旭川か… とやればいい。

この時に大事なのは、博多のように「基本」が明確な「ご当地ラーメン」を選ぶことだ。「博多ラーメンのおいしい店」と「博多のラーメンがおいしい店」は違う。旅人にとって興味があるのは、云うまでもなく前者だろう。

スポンサードリンク