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テーマはDiscover Japan。50歳になったら出かけよう!「日本クルマ旅先100選」

ディスカヴァー・ジャパン

そのルーツは、1970年代に広告代理店の電通が仕掛けた、高度経済成長期にふさわしい国鉄の乗客拡大キャンペーンにある。

下の動画は、「日本を発見し、自分自身を再発見する」というコンセプトを掲げ、全国規模で行われた当時の懐かしいCFだ。

またこのキャンペーンと同時に始まったのが、今なお続く長寿番組、「遠くへ行きたい」である。

永六輔氏がひとりで日本全国を旅し、独特の舌足らずな口調で各地の名所を紹介したり、住民と楽しげに語らうシーンを懐かしく思い出す人も多いと思う。

「日本を発見し、自分を再発見する」というのは、おそらく人が旅に出る原点に近いものだ。時が経ち、交通手段が汽車からクルマに代わっても、それが色褪せることはない。

 いや、むしろ… そこに「自由奔放」という付加価値が宿るクルマ旅こそ、本当のディスカヴァー・ジャパンを実現できる唯一の手段かもしれない。

さて。この「日本クルマ旅先100選」という企画を立ち上げるにあたって、意識したものがもうひとつある。

日本百名山

それは「日本百名山」だ。

山に登らなくても、テレビや新聞で誰もが一度は耳にしたことがあると思うが、中高年の登山愛好者にとっては、まさにバイブルとも呼べる名書だ。

確かにこの本を読めば、深田久弥氏の山を愛する気持ちが伝わってくる…

しかしそれとは別に、「日本百名山」は現代に偉大なる功績を残している。

槍ヶ岳

趣味でも仕事でも、人には「ゴール」が大切だ。

あと少しで「達成」できる… その希望が時には励みとなり、明日への活力を呼び起こす。

つまり「日本百名山」には、100という区切りがあるからこそ、人はその制覇に魅かれ、熱くなれる。空海が歩いた跡を辿る「四国八十八霊場めぐり」も、ある意味では同じ性格を持つものだろう。

また山登りやお遍路さんには、同じ志を持つ者が日本全国に存在する。

それを始めた理由しかり、それで得た哲学然り… 志は時空を超えて絆を描く。見知らぬ同士が、今日初めて出会った気がしないというのは、その志の力によるものであり、絆は必要となれば団結の基にもなるのだろう。

残念なことに… ブームと呼ばれて久しい車中泊だが、マスコミも多くの旅行者も、未だにその「チープな魔力」から離れられないままでいるようだ。

道の駅なるさわ

理由のひとつは、万人に強いインパクトを与える目的が、車中泊の世界にないからだろう。かろうじてその役割を担っているのは、道の駅のスタンプラリーかもしれない(笑)。

だが… 貴方の人生のファイナルステージを飾るテーマが、果たしてそれでいいのか? そもそも、貴方は何のために車中泊をはじめたのだ?

道の駅は国交省が云う通り、「道路利用者のための休憩施設」であって、思想や畏敬の念を背景にする寺社仏閣や自然とは根本的に違う。

同じノートを持って出かけるなら、「スタンプインク」ではなく、最後はそこに「汗と涙」が滲んで見えることを、やり遂げてみたいとは思わないか!

高遠

もし… この「日本のクルマ旅先100選」が、百名山のような位置づけになる日がくれば、多少なりとも今より、車中泊の本当の魅力を理解してくれる人が増えると筆者は確信している。

最後に…

団塊の世代は「還暦」を迎えてから、マイカーでのんびり日本を周ることを夢見ていたようだ。

だが現実には、身辺に様々な障害が生じてくるため、皆が皆、自由奔放というわけにもいかないという。

そんな諸先輩が口を揃えて言う言葉が、「50代を大事に使え」だ。ホドホドに元気があって、お金も稼げるうえに、子供からも解放される…

どうやら、アクティブなクルマ旅を始めるのは、60歳ではなく50歳が「適齢」のようである。

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