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| 売らない・貸さない・壊さない。 |
| 住民運動によって守られた日本の「家」が、世界文化遺産へ… |
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| 岐阜県と富山県にまたがって登録されているこの世界遺産は、正式名称を「白川郷・五箇山の合掌造り」といい、1995年12月にユネスコの世界文化遺産に登録された。 |
| 評価されたのは、長年にわたって豪雪地帯の大雪に耐え続け、屋根裏に養蚕の工夫が施された家屋と、集落を取り巻く自然の景観。季節を問わず、訪れた人の誰もが「日本の原風景」という表現にうなずく情景が、今も変わらずそこには在る。 |
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| その白川郷を語る際に忘れてはならないのが住民運動だ。 |
| この地域では昭和20年代のダム建設ラッシュにより、数多くの合掌集落が水没した。さらに昭和40年代の高度経済成長期には、合掌造りの家屋が村外に売却されたり、近代的家屋への立て替えが始まった。 |
| 伝統消滅の危機を感じた白川村は、廃屋になった合掌造り家屋を移築保存し、1967年から「白川郷合掌村」として一般公開を開始。さらに1971年には荻町住民有志が「白川郷荻町集落の自然環境を守る会」を結成し、「売らない、貸さない、壊さない」という市民憲章を制定して、合掌造り家屋と景観を守ってきた。 |
| こうした人々の努力の末、1976年に白川郷合掌造り集落は国の「重要伝統的建造物保存」に選ばれ、それが後の世界遺産登録への大きな礎になったのである。 |
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| 厳冬期に開催されるライトアップは、白川郷の風物詩だ。 |
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