大人の出雲大社参拝 エピローグ。とどのつまり…本当の出雲大社の参拝場所はココ!

出雲大社を「縁結びのテーマパーク」に見立てた「出雲大社参拝 パーフェクトガイド」とは違い、「大人の出雲大社参拝」で詣でたいと思う場所は、わずか2ヶ所しかない。

そしてそれは、たぶん古代人に近い「参拝」だと思う。

現在の出雲大社には、創建当時にはなかった様々な「後付け」が混在し、その大半は「商売ベースの縁結び」を謳うものが多く、本筋とは関係しない。

この「勢溜」もそのひとつで、本来はここから進む必要すらないと思う。その意味では、出雲大社の専用駐車場は「実に理にかなった場所」にあるといえる(笑)。

ということで、筆者がお勧めする最初の参拝場所は、国宝指定されている「大社造(たいしゃづくり)」の本殿だ。

いきなり本丸に迫るわけだが、その特徴は正面の「八足門」からよりも、裏から望むほうがよく分かる。実はこの構造こそが、物理的に出雲大社とヤマト王権の関係を決定づける証となった。

ちなみにこちらが「八足門」。もちろん参拝はここで行うが、神様は「二礼二拍手一礼」でもけして怒らない(笑)。「二礼四拍手一礼」は「テーマパークの中の決めごと」だ。

それよりも、注目すべきは本殿前の地面に描かれた三輪のデザインだろう。

これは「平成の大遷宮」以降に描かれたもので、2012年に見つかった古代・出雲大社の柱であった「三本柱」をモチーフにしている。この発見により、伝説と思われていた巨大神殿が現実のものであったことが判明した。

そしてもうひとつは、本殿の裏に建つ「素鵞社(そがのやしろ)」だ。背後の「八雲山」は、おそらく現在の「出雲大社」が建てられる前の「ご神体」で、この社が建つ場所は、「スサノオ」が祀られる以前から、「八雲山」を自然崇拝するための祭祀場であった可能性が高い。

もし出雲大社でパワースポットという言葉を使うとしたら、ここだろう。

さて。ここまでの所要時間は1時間もかかるまい。そこで次は隣接する「島根県立古代出雲歴史館」に足を運ぼう。

入口には発掘された先ほどの「三本柱」のひとつが展示されているほか、それをもとに復元された「古代出雲大社」の模型も展示されている。

とにもかくにもここを見れば、筆者がまとめた「日本史ダイジェスト/出雲」がより深く理解できると思うし、出雲という土地の「広がり」と「奥の深さ」についても見えてくる。

筆者が無視してきた、「バカバカしくなるようなご利益」を謳った立て札を、1枚1枚見て歩くよりも、よほど有意義な時間の使い方になるはずだ。

古代出雲歴史館 オフィシャルサイト

なお最後に、「なんて極端な話だ」と思った人に見ていただきたいのがこちらのページ。もちろんこの記事を書く以上、筆者には「バカバカしくなるようなご利益」を謳った立て札を、1枚1枚見て歩いた経験がある(笑)。

「大人」のための参拝ガイド ~バックボーンとなる基礎知識~

 日本史ダイジェスト/出雲1 5分で分かる「古代出雲」

 日本史ダイジェスト/出雲2 5分で分かる「もうひとつの出雲神話」

 日本史ダイジェスト/出雲3 5分で分かる「スサノオとオオクニヌシ」

 日本史ダイジェスト/出雲4 5分で分かる「出雲大社が作られた本当の理由」

 日本史ダイジェスト/出雲5 出雲大社が「縁結びの神社」になった理由と時期

 参考/出雲大社の「大遷宮」と伊勢神宮の「式年遷宮」 

大人の出雲大社参拝 エピローグ

出雲エリアの観光スポット 一覧

出雲エリアの車中泊スポット 一覧

出雲エリアのグルメ記事 一覧

出雲の記事 一覧


境港・松江・出雲・雲南・奥出雲の総合ガイドはこちら

スポンサードリンク