車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家が、クルマで日本の歴史舞台を旅したい人に向けての情報を発信しています。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊歴史旅行ガイド
この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」がまとめた、「一度は訪ねてみたい日本の歴史舞台」を車中泊で旅するためのガイドです。
~ここから本編が始まります。~
3つの切り口から歴史の舞台に迫る
旅を面白く、また有意義なものにするには「テーマ」が必要だ。
ある人にはそれが「温泉」であったり、「食べ歩き」だったりするわけだが、「史跡」すなわち「歴史舞台」も、そのひとつになりうる題材だと思う。
ただ「歴史舞台」の範疇は広い。
そこで3つの切り口から、日本の「歴史舞台」を訪ねる旅を考えてみた。
一番のお勧めは、「大河ドラマ」ゆかりの地めぐり
「歴史舞台」には「お城」や「寺社仏閣」もちろん、「古戦場」から「生家」や「寓居」まで多種多様なところが含まれるわけだが、それらを結びつけている大元は、後世に名を残した「偉人」だ。
基本的に「歴史舞台」を追うというのは、「偉人」の足跡を辿ることであり、「大河ドラマ」は、それを専門家が入念にリサーチして制作されている。
つまり「大河ドラマ」には、個人では到底調べられないような、マニアックなゆかりの地までが盛り込まれており、それを旅に活用しない手はあるまい。
もちろん一番良いのは、その偉人のドラマを放送している年に、ゆかりの地をめぐることだが、たとえ旅が後年になったとしても、歴史は変わらないし、風化するものでもない。
それに大河ドラマでは、ヒーローは何度でも蘇る(笑)。
さて、問題はここから。
筆者が取り組んでいるのは、その大河ドラマに描かれた歴史の舞台を、どう「車中泊のクルマ旅」に仕立てるかだ。
たとえば、坂本龍馬にゆかりの深い京都や長崎では、確かに車中泊は難しいのだが、現地を実際に見てまわれば、できる場所はちゃんと見つかる(笑)。
「日帰り温泉」しかり「食事処」しかり…
それらが歴史舞台にリンクされてこそ、「車中泊旅行ガイド」といえる。
しかも地域をキーにする「日本クルマ旅先100選」と違い、偉人の「歴史舞台」は全国各地に飛び火している。
それを好きに追えるのも、「車中泊クルマ旅」ならではの妙味だろう。
大河ドラマ連動 歴史舞台の旅
エリア別 大河ドラマゆかりの地リスト
お城をまわれば、戦国時代の日本が見える。
大河ドラマでは戦国時代の武将がよく取り上げられる。
すなわち、歴史舞台には「お城」が付き物。
そこで旅をより一層面白くするため、「お城」を少し深堀りしたい。
閉ざされてきた古代の真相を知る
最古の古文書である「古事記」と「日本書紀」は奈良時代に編纂されているのだが、そこに記された内容と実際の史実には数多くの矛盾がある。
だが1300余年の歳月を経た現代は、飛躍的な科学技術の進歩と、インターネットによる情報の拡散により、閉ざされてきた古代の扉が徐々に開きつつある。
それは「ディスカヴァー・ジャパン」を極めたい旅人にとって、何よりの「朗報」といえる。
特に九州と出雲を旅する人には、お勧めしたい内容だ。