キャンピングカーにお勧めの車両保険【クルマ旅専門家が解説】

タイヤバースト事故雪道・凍結道路の走り方

車中泊旅行歴25年の現役のクルマ旅専門家が、キャンピングカー・オーナーが配慮すべき車両保険について解説しています。

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この記事では、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、既に1000泊を超える車中泊旅行を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、四半世紀に及ぶ経験を元に、日本各地を車中泊でめぐるための「know-how」を紹介しています。

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~ここから本編が始まります。~

キャンピングカーにお勧めの車両保険は「エコノミー」「限定A」ではなく、「一般車両保険」

ゲレンデ

冬になるとスリップによる自損事故が怖いのは誰もが同じ。

だが、万一の際の車両保険のことを、あなたはきちんと理解できているだろうか。

ここでは、ふだんあまり気にすることない自動車保険の要点をまとめている。

キャンピングカーにお勧めの車両保険【目次】

自賠責保険は「対人」限定

任意保険は自賠責保険を補完

熟考すべきは車両保険

「エコノミー」と「限定A」

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自賠責保険は「対人」限定

まず自動車保険には、「自賠責保険」と「任意保険」の2種類がある。

「自賠責保険」は別名で「強制保険」とも呼ばれる通り、絶対に加入しなければならない保険で、万一、事故を起こした際には、まずこの保険が優先的に適用される。

ただし、自賠責保険で補償されるのは人身事故だけで、「他人」に対する補償(対人賠償)に限られている。

つまり、自分自身の怪我はもちろん、自動車、ガードレール、ブロック塀などに対する補償は対象外だ。

任意保険は自賠責保険を補完

「任意保険」はその「自賠責保険」の不足を補うためのもので、「賠償責任保険」・「傷害保険」・「車両保険」の3つの要素で構成されている。

例えば「賠償責任保険」には、対人賠償の他に対物賠償があるので、他人のクルマを壊した場合でも保険金が支払われる。

また 「傷害保険」には、搭乗者傷害及び自損事故が組み込まれており、自分や同乗者がケガをして入院や通院した場合、あるいは不幸にも死亡してしまった場合でも保険金が支払われる。

熟考すべきは車両保険

車両保険

「車両保険」は自分自身のクルマに対する保険で、一般車両保険に加入しておけば、クルマや物との衝突・接触、物の落下・飛来、盗難、いたずら、浸水、火災などによる損害など、クルマに関係する大半の被害が補償される。

ただし、車両保険は補償額に比べて保険料が割高であると同時に、使用すれば金額に関わらず等級が大きくダウンするため、翌年から保険料金がはね上がることも多い。

そのため5万円や10万円程度の修理代なら、自腹で払った方が結果的に安くおさまる場合がある。

そういった理由から、一般的にはさほど利用されていないというのが実態のようだ。

スリップ事故

ただし、冬に雪道や凍結道路を頻繁に走るのなら話は別だ。

ここまでの説明で分かる通り、一般のドライバーに比べて、スリップで何らかの事故を起こす確率は、比較にならないほど高くなる。

それを含めて、特にキャンピングカーに乗る人の多くは車両保険に加入しているのだが、実は車両保険には、補償内容によって大きく4つの「商品」がある。

ひとつは、前述した「一般車両保険」だが、こちらであれば問題はない。

自分のミスでクルマを傷つけてしまった自損事故や、当て逃げされた場合も保証してくれる、万能タイプの車両保険だ。

ただし支払う保険料も一番高い。

「エコノミー」と「限定A」

それでは、一般車両保険以外の3つの「商品」とは、いかなるものだろうか。

まず、エコノミーは補償を「車対車」の事故だけに限定した商品で、当て逃げや盗難、自損事故による損害は補償されない、いわば一般車両保険の節約版だ。

保険料は安いが、人気車種や特殊装備の多いクルマにはあまり適さないだろう。

いっぽう限定Aは、正式名称を「車両危険限定担保特約」といい、交通事故以外の「人災と災害」による損害を補償してくれる保険で、具体的には、盗難・落書き・物の飛来や落下・浸水・火災などによる被害が該当する。

ただし、自損事故や、他車との事故は対象外だ。

また、エコノミーと限定Aを組み合わせた保険もある。 ただし個別ではなく、「エコノミー+限定A」のセットだけを取り扱う保険会社もあるようだ。

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