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鉄のジンギスカン鍋は後始末が大変!
北海道民のソウルフードであるジンギスカンには、専用の鍋がある。
独特の形状の由来には、かつて戦場で兵士が鉄兜を使って肉を焼いたからという説もあるようだが、その真相は定かではない。
むしろ中央を盛り上げることで肉本体を火から遠ざけ、流れ落ちるタレと一緒に鍋の縁で野菜を煮込むという合理的な食べ方から考察すると、料理人が編み出した工夫のようにも思える。
実は、筆者は長きにわたってそのジンギスカン鍋に2つの悩みを抱いていた。
ひとつは食べた後の始末。
ジンギスカンのタレは焦げやすく、鉄の鍋を使えば100%こびりつく。たとえダッチオーブンのように、シーズニングをしても結果は同じだ。
そのため、アルミ製の使い捨て鍋が100円ほどで売っているのだが、それを使うとあまり美味そうには感じない。
そのためやむなく、長年にわたって鉄製のジンギスカン鍋を使ってきたのだが、近年になってようやく、待望のフッ素加工されたアルミのジンギスカン鍋が登場し、さっそくそれに切り替えた。
だが、これで悩みが完全に消えたわけではない。
もうひとつの悩みは、鍋のサイズが大きくて、我々夫婦だけだと焼き過ぎてしまうことだ。
少しづつ焼けばいいと思うかもしれないが、スカスカの鍋をオヤジとカーチャンでつつく姿を想像してもらえば、それがオシャレ感ゼロであることがすぐに分かる。
すなわち、とても雑誌の撮影には使えない(笑)。
おひとりさま用のフッ素加工・ジンギスカン鍋
そんな中で、嬉しいことに2つの問題を一挙に解決できる品物が現れた。
しかも、通販のオーダーミスによってである(笑)。
さすがの筆者も、よもやこの世に「おひとりさま」サイズのジンギスカン鍋があるとは思わず、大きさをよく確認せずに「購入ボタン」を押してしまった。
最初は返品するつもりだったが、1000円ほどの代物だけに面倒で、そのままクルマに積んで北海道まで持参することにした。
そこで使ってダメなら、ひとり旅のおじさんにでもくれてやるつもりだったのだが…
試しに使ってみると、意外や意外、ちょうどいい!(笑)。
ちなみに我家では、普段はジンギスカンに肉とタマネギしか入れない。帯広の白樺と同じ食べ方がお気に入りだ。
ちなみにこの製品は、大人気なのか生産終了予定が近いのかわからないが、えらく値上がりしていて、通常サイズよりも高価になっている!
リアル・オートキャンプ(車中泊キャンプ)
車中泊の位置づけは「手段」。 「目的」は生活ではなく、クルマ旅やアウトドアを愉しむこと。

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