このサイトでは、既に車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、20年以上の歳月をかけて培ってきた、オリジナルの車中泊ノウハウとそのアイデアを紹介しています。

令和の「車中泊・三種の神器」は、車中泊マット・ウインドウシェード・USBシガーソケット充電器
「車中泊・三種の神器」【目次】
1.車中泊マット
令和に関わらず、まず「絶対に必要」と云えるのは車中泊専用マットだろう。
とりあえずこれがあれば、ひどい腰痛や寝不足、はたまたエコノミークラス症候群に陥る心配からは開放される。
なおサイズは幅60センチのS(シングル)を選ぼう。
理由は幾つかあるが、一番は収納性だ。
特に荷室が狭いコンパクトカーにこれを積むなら、場所を別々にできるサイズの小さなマットのほうが車内を有効活用できる。
また車内の狭さと荷物の保管から、現実にはひとりが寝るのが精一杯となった場合、どちらかはテントか避難所で寝なければならなくなる。
そういう事態を想定すると、マットは個別にしておくほうが汎用性も高い。
加えて5ナンバー社の車幅は、カタログ上では1200センチ以上あるのだが、実際は様々な出っ張りがあって、一番狭い場所では1000センチを切る車種が多い。そうなると一部を重ねる必要性が生まれてくる。
布団は車中泊には適さない。
理由はたたむとかさばり、シートを座席に戻せなくなる。またキャンプ場や河原・湖畔などにはダニが潜んでおり、それに侵入されるとひどい目に遭う。
ゆえに、このマットに下のようなダウンの封筒型シュラフを組み合わせるのがベストだ。ただ、最初はシーズンに応じて毛布やタオルケットで代用すればいい。
2.ウインドウシェード
どこで車中泊をするにしても、夜クルマの中で明かりをつけると、車内は外から丸見えになる。そのため、車中泊時は内側から窓を覆うのがセオリーだ。
それには夏用のサンシェードが安くて重宝する。
冬以外は下のようなセット品で十分だが、黒い半透明ではなくシルバーの遮光素材を選ぼう。

なお、ウインドウシェードでもっとも良いのは筆者も使用している、このマルチシェードだが、その分値段も張る。
ゆえに、このクルマを当分使うと心に決めてから買うほうがいい(笑)。
3.USB対応のシガーソケット充電器
令和の時代に車中泊をする方は、ほぼ100%がスマホを使われていると思う。
最新の道路事情はもちろん、通行止めもキャッチし、さらに街歩きにも使えるスマホナビが、もはやカーナビより車中泊の旅にマッチするのは明白だ。
ゆえにスマホは「三種の神器」以上の必需品と位置づけることにしたのだが、問題は充電だった。
少し前までは車載用カーインバーターを利用し、家庭用の100Vコンセントを利用していたのだが、もはやそれまでもが「時代遅れ」(笑)。時代はとっくにUSB充電になっている。
さらに今はより簡略化され、シガーソケットにさすだけで、カーバッテリーから直接スマホに充電ができるスグレモノがたくさん出ている。
ちなみに2021年4月時点での筆者のお気に入りがこちら。
普通なら右の2連シガーソケットは不要かもしれないが、筆者は一眼レフカメラなどの充電用に、今でも車載用カーインバーターを利用しているのと、レーダー探知機を搭載しているため、別途にシガーソケットが必要だった。
また最近は、シガーソケットから電源をとるドライブレコーダーもあるようなので、このセットのニーズは高いと思う。
それに付け加えるとしたら、こういったワイヤレスチャージタイプのスマホ・ホルダーが便利。
ここに載せておくだけで、エンジンをかければ自動的に充電されるため、ナビを使ってもスマホのバッテリーが減らない。
ちなみに昨今話題の大容量ポータブルバッテリーだが、あるに越したことはないが、ちょっと高価な買い物になるので、実際に車中泊を試してみてからでも遅くはあるまい。
興味がある人は、以下の記事を参考に。
中高年のための車中泊入門
車中泊の位置づけは「手段」。 「目的」は生活ではなく、クルマ旅やアウトドアを愉しむこと。


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