このサイトでは、既に車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、20年以上の歳月をかけて培ってきた、オリジナルの車中泊ノウハウとそのアイデアを紹介しています。

シートとマットの間に「ボード」を敷く。
世間一般では、このように薄い座布団やクッションでシートの凸凹を埋め、そのうえに車中泊用のマットを敷けば、寝心地が良くなると云われている。
だが、それではせいぜい1.2泊までで、大型連休には耐えられない。
ベテランたちはもうひと手間かけて、自宅並みの寝心地を手に入れている。
その方法がこちら。
凸凹を埋めたシートのうえに写真のような「ボード」を載せ、そのうえにマットを敷いているのだ。
「ボード」は既製品のスノコでマイカーに合うサイズが見つかればベストだが、一番安上がりで簡単なうえに効果が高い方法は、シートの前後・左右を正確に測り、ホームセンターで「コンパネ」を買って、機械で裁断してもらうことだ。
筆者は「コンパネ」に銀マットを重ねてクッション性を付加し、その上にすべり止めを貼りつけていた。また左右にずれないよう、スリットを入れて固定できるようにもしていた。
ちなみに「コンパネ」は「コンクリートパネル」の略称で、本来はコンクリートの型枠用合板を指す言葉だが、ホームセンターでは厚さ12mmの耐水ラワン合板を意味している。
その際に大事なのは、カットする「コンパネ」の正確な大きさだが、クルマのカタログで安易に車幅を調べて裁断すると、帰宅後、それが車内に収まらない場合がある。
シートなどに突起物等がないかを実際に目で確かめ、シートはメジャーで必ず実寸しよう。
なおコンパネは、持ち運びと保管がしやすいよう数枚に分割するほうがいい。
ここまでできたら、あとはその上に車中泊専用マットを敷くだけ…
だが、貴方のクルマにジャストサイズで合うかどうかはわからない。
そこでホームセンターで手に入る一番安いシングルサイズのスポンジマットをカッティングして隙間を埋める方法を合わせて紹介しておこう。
普通は長さが余り、ワイドが足りないと思うので、そこをパズルのようにうまく入れ替えて整形する。
最後は、好きなブランケットを敷いてビジュアルを整えよう。
この方法なら、必要な費用はコンパネと銀マットに滑り止めを入れても、1万円でお釣りがくる程度でおさまるはずだ。
なおスポンジのレイアウトは、再生できるよう写真に撮っておくといい。
中高年のための車中泊入門
車中泊の位置づけは「手段」。 「目的」は生活ではなく、クルマ旅やアウトドアを愉しむこと。


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